この記事は、以前に下記の記事を書いてくださった お母さんの体験談です。
前回の体験談は、娘さんが中学3年生の時、進路を中心に書いてくださいました。
その後、通信制高校に進学。
現在(2024/8)のことを書いてくださいました。
現在、通信制高校1年生の娘、 起立性調節障害と中学1年生の時に診断を受けました。
去年の今頃は、全日制高校への進学を目標にオープンスクールに行ったり、遅れがちだった勉強を頑張っていたなと思いだしていました。
なんだか、ずっと昔のような感覚です。
通信制高校に進学し、働きたいとアルバイトを始めました。
中学時代のお友達と高校野球の観戦をしたり、毎日お家に居る暇がないくらいです。
体調は落ち着いたように感じますが 、相変わらず 夜はなかなか眠れないようで、深夜のドライブは続いています。
この時間が私には ありがたい時間なんです。
車の中だとお互い素直にいろいろ話せるんです。
この半年で娘が話してくれたことを…。
入学直後、ほんとは みんなと全日制高校へ通いたかった。
野球部のマネージャーに憧れる。頑張れば通えていたかも。
みんなは朝から学校へ、部活、バイトも全部やってる。
自分は昼まで寝てる。ダラダラしてる。
… ぽつりぽつりと話していました。
今、16歳の誕生日を終え、心境もすこし変わってきたようです。
アルバイトを始めたことがおおきいかもしれません。
面接時、病気を理由に断られるかもと不安だった娘。
病気と関係なく、娘の一人の人として見てくれたこと。
それが娘にも伝わったのでしょう。
面接から帰ってきた娘の顔は、とてもいい表情でした。
深夜のドライブの会話の内容も…
アルバイトの先輩で、通信制高校に通いながらイルカのトレナーを目指していて、北海道までクジラを観に行った話。
育児、家事、仕事をこなしている店長の話。
150,000ポイントも貯めているお客さんの話。
他にも いろんなお客さんの話。
それについての、自分の想いや考え、感じたことを話してくれます。
そんな娘を、日ごとに頼もしいなと見守っています。
将来のこと、進みたい道、不安や迷いはいつもあるものだと思っています。
誰ひとり同じ人ではない。生まれたときから みな違う。
同じからの始まりではなく、違いからの始まりだと。
成長の早さも、歩幅も、呼吸も、眠る長さも、感じることも全部違う。
でも、時として他と同じではいけないと比べてしまう。
今を生きていることは みな同じだと… 娘と私も違う。
娘と向きあっていくなかで、娘以上に自分と向き合っていることに気づく。
自分のことをふり返り、その時はわからなかったことに今気づくこともある。
娘から言われた言葉があります。
「母さんみたいにはなれない。でも、母さんみたいになりたいとも思う」
私を認めつつ、娘なりに考え、生き方を理解しようとしている。
いつも、教えられるのは私のほうです。
今、娘のように学校に通いたくても通えない子ども達。
いろんな事情で学校に通えない、通わないと選択した子ども達。
家にも、学校にも居場所がなく苦しい気持ちを抱えてる子ども達。
決して、みんなから遅れてるわけではなく、取り残されてるわけでもない。
私は、一歩前に進んでいると思っています。
立ち止まってるように思うかもしれないですが、前に進んでるんです。
学校へ通わないと行動に移してる。
行動した自分と向き合って、なんでだろうと想い悩み、まわりの人も想い悩み、時には批判や心ない言葉を言う人もいる。
あなたが行動したから、まわりも変わり、理解しようとしたりする。
社会も変わろうとしている。いちばん哀しいのは、無関心なんじゃないかなと… 。
だから、少しずつでも前に進んでるんじゃないかなって 私は思います。
声を聞かせてくれてありがとうって。 わたしも、気づかされたひとりです。
ただただ、寄り添い、理解し合える社会。
感じた気持ちをたいせつに昨日より、今日より、未来へと、笑顔になれる日が重なってゆくことを願っています。
最後まで読んでいただき ありがとうございます。
体験談にはなっていないように思いますが、わたし達親子の成長の記録として、何か感じとっていただけたら幸いです。
16歳の誕生日、おめでとうございます。
娘さんの明るい未来、これからを応援しています。
今回も ありがとうございました。
(写真の提供もしてくださいました)
娘さんの16歳の誕生日に、私が贈った動画です。
前回の体験談で頂いた思い出の写真を入れてみました。
最後に…
このお母さんと私は、不思議な縁で繋がっていることを感じています。
似てるんです、いろいろと。説明すると長くなるのですが。
同じ起立性調節障害の子の親というわけじゃないです。
私自身とです。同じ目線で話しています。
なかなかいない人。大切な人。
私は一人が好きです。人との関係を築くことが苦手です。
でも、一人じゃ生きていけないんですよね。
たくさんの縁と繋がり、支えられながら生きています。
ありがとう。いつもありがとう。