不登校からの通信制高校の選び方|候補を絞る優先順位について

通信制高校の選び方
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前回の記事では、通信制高校、サポート校についての仕組みについて書きました。

仕組みがわかると選ぶ基準が見えてくると思います。

この記事では、選ぶポイントや優先順位について書きます。

体験談から不登校の子の親目線で書いています。

そら

通信制高校、サポート校を選ぶことは1つの選択肢。
たくさん悩んで決めた新しい1歩、勇気のある選択だと思っています。

2021/9発売。19人の卒業後の進路の体験談が書かれた本です

監修:山口 教雄, 編集:学びリンク編集部, イラスト:藤島 美音
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目次

希望|学校に通いたいという気持ち

子ども自身の希望、意思がまず大切です。

そんなのわかっている。本人が前向きになれない。

だから困っているんだよって思う親御さんもいるでしょう。

でも、子どもを見てきて思うのは、自分自身の気持ちで動かないとやっぱりうまくいかない。

親は情報を集める。こんな選択肢もあるんだよと見せる。

今の学校がすべてではないことを伝える。

そして、最後に決めるのは本人

これは通信制高校に限らず、どの選択肢でもそうだと思います。

ここだったら通えるかもしれない。自分の居場所がありそう。

なんとなくでも、そう思える気持ちが第一歩です。

ただ、希望を最優先にすることにリスクもあります。

やっぱり通えなくなる場合もあります。そうなれば、また親子で苦しむ。

それでも、「希望」が子どもが変われる一番の可能性だと思います。

行ってみてわかることもあるし、やり直せる。

そら

親が喜ぶ方向へ誘導しないことを心がけました。
もし、躓いた時に親のせいになる。
そんな失敗を何回もしてきました。
本人が決めたなら、納得するし、次に進みやすい。

現実|入学、通学できるかどうか

入学で気をつけないといけないのは入試の内容ではなく時期です。

作文、面接、簡単な学力考査はあっても落とされることは、ほとんどないです。

新入学であれば4月と秋の場合が多いです(公立は4月だけの場合も)

私立の転編入の場合、随時であっても入学時期と手続きに必要な期間

また、在籍期間、年間の最大単位数から卒業要件を満たすかどうかを確認してください。

平均は年間30単位前後です。単位数を増やせば、その分スクーリングが増えます。

同級生と一緒に卒業、受験したい場合、足りない単位数を考え、希望にそった高校から選びます。

不登校でも元気で勉強ができる状態であれば大丈夫です。

心が不安定な状態の場合は休養が必要です。

不登校になった要因、背景がそれぞれ子どもによって違います。

娘のように複雑ではっきりとわからない場合もあります。

ただ、何かに生きづらさを抱えていることは事実だと思います。

頑張ったらできる子と言われてきましたが、それは我慢したらできる子だとわかった。

我慢を続けたらいつかは限界が来ます。

困り感を解消できる環境を選べば卒業できる可能性が高くなります。

もしくは、やりたいことを自由にできる環境です。

そら

学校に行きやすい⇒生きやすい道を選ぶことだと思います。
自己肯定感を上げるより、下げないようにすることの方が簡単。
通信制の選択では、苦手を避けることができます。

希望と現実のバランス

本当はやりたい(希望)。けど、今はできない(現実)。葛藤がある子もいます。

困り感を子ども自身がまだ受け止めていない場合もあります。

不登校になる前はできていたことだから、受け入れることも簡単ではありません。

今はまだできない。無理できないこともあります。

体調も心の状態も、時間とともに変わるし成長していきます。

その場合、少しずつ適応できる、変えていける環境を選ぶ。

心と身体の健康が第一です。

そら

今できることを大切にしながら、希望や可能性も考える。
この希望と現実のバランスが大事だと思います。
そのうえで、候補を絞っていきます。

目的、卒業後の進路

  • とりあえず高校卒業資格をとる
  • 大学、専門学校に進学が目標
そら

大きく分けて、この2つに分かれると思います。

高卒資格を確実にとりたい

スクーリングに通える学校を選びます。

卒業要件の中で1番ネックとなるからです。

登校日数、スクーリング方法から絞る

ネットメインのコース+短期集中型スクーリング(場所と宿泊があるかどうか)

通学コース(通学ペース、コース変更が年度内に可能かどうか)
自宅から通える範囲にキャンパスがあるかどうか。

  • 集団が難しいなら、少人数や個別指導
  • 遠方、宿泊が難しいなら、近いキャンパスで日帰り
  • 起立性調節障害で朝が難しいなら開始時間が遅め

など、それぞれの事情に合わせて通いやすい方法を選び、少しでも安心感につなげます。

このスクーリングについては本当に悩みました。

初めは、登校日数が少しでも少ない方がいいと、年数日の集中スクーリングを考えました。

でも、交通機関(飛行機、新幹線)、宿泊が無理だと言いました。

親が一緒に付き添える場合もあります。それでも本人が嫌だと言ったので候補からはずしました。

今は無理だけど、いつかは楽しく通いたい。行事も参加したい。

でも、登校日数が多いのは厳しい。

自由登校の通学コース、行事が多めで選択できる高校にしました。

人ごみが苦手なので、街中から少し離れた閑散とした駅にあるキャンパス。

スクーリング、ホームルームは午後メイン、ラッシュタイムを避けて通いました。

教室内の人数も少なく、個人指導タイプを選びました。

それでも通える可能性は半々ぐらい。行けなくてもいいと覚悟をしていました。

面接の前夜まで、やっぱり無理、行けないと何度も言っていました。

結果、11月までに1年次の30単位分のスクーリングを終えることができました。

フォロー体制、理解度から絞る

不登校期間があると、学習についていけるか不安がある場合もあるでしょう。

レポートの提出方法、学び直しや質問ができるかどうか。

子どもの心の状態、気質に理解があること。

スクールカウンセラーがいたり、相談しやすい環境が安心です。

そら

学業とアルバイトを両立したい。心や身体の療養。
スポーツ、趣味や習い事などやりたいことがある。

高校卒業資格+余裕ができる時間をどう過ごしたいかを考えます。

公立の通信制高校は高校卒業資格がメインです。とにかく学費が安いです。

登校日数が20日程度で土日を中心に週1の場合が多いです。

居住の都道府県より選びます(各都道府県に1.2校)

登校日が決まっていて、私立よりサポートが少ないので卒業率が低いです。
(自己管理ができることが大切になります)

大学進学が目標

進学コースがある、大学進学率が高い、指定校推薦枠の豊富な高校を選びます。

通信制高校のレポートとテスト勉強では範囲、勉強量も足りません。

予備校、塾の役割を果たしているのがサポート校です。

一人一人のレベルに合った指導がしてもらえるかどうかがポイントとなります。

具体的にどこの大学の指定校推薦があるのか確認します。

AO入試を考えていたら、対策をしてもらえるかどうかも。

大学進学を目指す方法

  • サポート校+私立の連携の通信制高校で一般選抜
    (費用が2つの高校分かかります)
  • 公立の通信制高校+塾や予備校、家庭教師、通信教材など
    (公立の費用が安い分、他の学習方法に費用がかけられます)
  • 学校指定型選抜(通信制高校内の成績上位者)
  • 総合型選抜(AO入試)
  • 高卒認定予備校や塾で高卒認定資格をとり、一般選抜
    (大学に進学しなかった場合は中卒になる)
そら

受験勉強、対策に専念できる。
指定校推薦がとりやすい。
方法によっては、全日制高校よりも有利になります。
どれも、本人の大学へ行きたいという意思が大切です。

もし、進路未定で卒業するなら、塾に通い、高卒認定資格を取り、大学を目指そうと思っていました。

電車にも乗れない、ひきこもっている状態でも、個別指導の塾だけは行けていました。

不登校に理解があって、娘のような子達が何人も通っている塾でした。

「無理に高校を決めても続かない、ゴールデンウィーク明け、夏休み後に塾に戻ってくる子も多い。

それは全日制、通信制関係なく。でも、大学には通えている。難関大学に入学、留学した子もいる。

みんな元気になっている。心を病んでまで中学や高校に行かなくても道はあるんですよ」

と先生に言われました。

娘が無気力の状態になった時、勉強が手につかなくなりました。

そうなる前に別の道を考えるのも1つの方法だと思います。

専門コース、専門学校に進学、留学

将来の職業に結びつくような多種多様な専門コース、資格がとれる高校もあります。

専門コースの例

  • 美容師、ネイル、メイク
  • 美術、デザイン、アニメ、イラスト
  • 声優、ダンス、音楽、動画編集
  • ファッション
  • 保育、福祉
  • 製菓
  • ペット
  • IT、プログラミング
  • eスポーツ

進学先に専門学校を希望している場合は、グループ校がある高校が進学しやすいです。

留学を考えている場合、語学コース、海外留学コース

留学プログラムがあり、在籍中に留学し3年で卒業できる高校もあります。

そら

娘の学校は無料で職業体験ができます。
好きなことを極める。やりたいことを先取りして学べる。
全日制高校にはないようなコースがあるのも通信制高校の魅力ですね。
最近は専門コースのサポート校もあります。

学校生活のイメージ

行事に参加したい。部活をやりたい。制服が着たい。友達を作りたい。

生徒会の役員をやってみたい。修学旅行に行きたい。

不登校の時に叶わなかったことを、新しい環境の高校でやってみたい子もいるでしょう。

行事が多い、部活が盛んな高校もあります。

そら

青春できるといいですよね(*^^*)

その逆、これが嫌というのも避ける。

制服が苦手なら私服OK。校則のゆるい学校を。

娘の場合は体育ですね。実技、体育祭の参加が必須ではないこと。

そら

少しでも不安を減らし、希望に合うような高校を選べば、入学後が楽しみになります。

学費

選ぶ際に学費も現実的に避けられないです。

通信制高校の公立は激安ですが私立は高いです。

就学支援金により授業料は軽減、もしくは無償となりますが、その他の費用がかかります。

通学日数が少なくネットメイン、近くのキャンパスでのスクーリングであれば、それほど高くありません。

でも、通学日数が多いコース、進学コース、専門コース、サポート校を選べば一気に跳ね上がります。

特にサポート校は通信制高校との両方の学費が必要となり、私が問い合わせた学校だと130万前後は必要でした。

遠方へのスクーリング費用。旅費と宿泊費。同伴の場合は倍になります。

通学費は、定期券や回数券が利用できるかは高校の通学日数と利用交通機関によります。
(特に、サポート校の場合は確認をしてください)

専用パソコンやタブレット、制服など別途費用がかかる場合もあります。

後期入学の場合、費用が変わってきます。卒業までにトータルでかかる費用を把握しておきましょう。

就学支援金以外で、提携ローンや、初期費用の軽減、分割などの支援を行っている高校もあります。
(就学支援金は通信制高校の授業料のみ対象)

国の教育ローンもあります(受験前に申し込むことができます)

そら

子どもが不登校だった場合、通えるかわからない学費をポーンと大金を振り込むのは勇気がいりますよね。

実際に見て聞いて感じる

パンフレットを見て興味を持つ。
説明会、オープンキャンパスに参加する。
個別相談会で先生に話を聞く。

そら

この過程で本人がここに決めたいと思う気持ちが最優先です。

家からキャンパスまでの交通機関。電車や駅の混雑具合。

すんなりとキャンパス、教室に入っていけるか。

先生と話すことができるかどうか。

そこに、理解してくれる人、大丈夫だと思わせてくれる人がいるかどうか。

口コミはキャンパスによります。情報は直接聞いたことが正しいです。

スクーリング風景、どんな感じの子が多いのか、それぞれカラーがあります。

高校により、強み、特色が違います。

あと先生もですね。常勤の先生が何人ぐらいいるのかでサポート体制が違います。

簡単に言いましたが、なかなか見学に行けない子もいると思います。

うちの娘もそうで、私一人で何回も行きました。本人が行けたのは本当に最後です。

でも、やっぱり本人が見学し、話を聞かないと決められません。

本人がそこで安心感を得れば次に進めます。

だから、子ども自身が行こうと思うまで待つしかないんですよね。

そら

中学校、適応教室の教室があれほど無理だったのに、通信制高校の教室には入れています。

まとめ

現在の心と身体の状態、特性も考慮して、自分らしくいられる高校を選ぶ。

周りに合わせなくていいんです。自分に合う環境を選び、その環境を最大限にいかす。

環境が合ったことで、高校から劇的に変わる子も多くいます。

同じ高校の子ですが、お母さんがその後の様子を教えてくれました。

友達もできて行事を楽しみ、アルバイトも始めた。

語学学校にも通い、留学する夢に向かって頑張っています。

娘と同じ、中3完全不登校、ひきこもっていた子です。

少し前には考えられなかった変化だと言っていました。

娘は最低限のスクーリングをこなし、他の時間は自宅でハンドメイドをしています。

オーダー販売をしているのでアルバイトのようなものですね。

母のパート代よりも稼ぐほどになりました(^^;)

まだ、外の世界にでることは不安が強い子です。

家でも、できることはあるんです。ひきこもっている間に見つけたやりたいことです。

不登校になるまでは大学に進学予定でした。

親の希望ですね。娘もそれが当り前の進路、ルートだと思っていました。

今は物づくりの道に進みたいと言っています。

娘のやりたいことを応援しています。

適応教室の先生が「通信制高校から別の通信制高校に転校、定時制高校から通信制高校の通学コースに変更した子もいる。

一度決めた進路も、本人の気持ち次第で、いつからだって変更してもいいんですよ」と話していました。

そら

中学卒業後は選択肢が一気に増えます。
今までの環境が合わなかっただけで通える学校はあります。
中学が難しくても高校、高校が難しくても大学、環境が変われば違う。
心さえ壊れなければ、いつからでもやり直せます。

親も子も安心感を持てるような学校選びを。あせらされるような学校は避けた方がいいです。

通信制高校の選び方

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