現役通信制高校生の体験談|卒業後の進路「大学進学」を選択した理由

大学進学の理由
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この記事は現役の通信制高校生のライターさん執筆の記事です。

前回は通信制高校の学校生活について書いていただきました。

そら

今回は卒業・進路について思うことを書いていただきました。

ライター紹介

わずらいかかり(ペンネーム)さん
偏差値70近い進学校に通っていたが精神的な不調がきっかけで不登校になり、通信制高校に転学。
執筆した小説が新聞に掲載された経験を持つ。
歌集の出版を目指しライター、イラストレーターとして活動中。

私は通信制高校卒業後、「大学進学」を選びました。主に理由は三つあります。

宗教学に興味があり、詳しく学びたいと思っていたこと、
教師になりたい気持ちがあること、
そして前籍校時代の友人と同じ場所で、もう一度ともに学んで青春を過ごしたいと思っていたことです。

不純ではありますが、最後の理由が一番大きいです。

私の通っていた学校は地元では一二を争う進学校で、その学校の生徒は多くが地元の国公立大学に進学しています。

私の友人も例外ではなく、一緒にいたグループの私を除く四人のうち三人がその大学に進学します。

コロナ禍で思うような高校生活が送れなかった中、私にとっての青春は彼女たちと一緒に過ごしていたことでした。

新しく友達も作れないまま高校を卒業するために通信制に通う中で、打ち切られてしまった学校生活を取り戻したいという気持ちが大きくなりこの道を選びました。

決断をしてから今に至るまでで後悔したことや気がついたことがいくつかあります。

まず勉強することが当たり前の環境に身を置くべきということです。

正直、通信制から国公立大学に進学するのは自分一人の力ではかなり難しいです。

まず通信制の生徒はその多くが専門学校に進学するか就職するかで大学に進学する生徒はほとんどいません。

大学進学を選ぶ生徒も系列校の大学へ行くことが多く、一般受験で大学へ行く生徒はごく少数です。

そのため通信制には一般受験についてのサポートは就職や専門進学に比べるとあまり用意されておらず、周りも勉強するムードではないことが多いため、受験勉強に真剣に向き合うのは余程の強い意志がない限り難しいです。

予備校や個別指導サービスなど方法は色々ありますが、とにかく周りの人間が皆勉強をしている環境に身を置くことをおすすめします。

次に健康的な生活を送ることを最優先にするべきということです。

通信制に通っていたり、通うことを検討している方の中には精神的な不調がきっかけという方もいるかと思います。かくいう私もそうです。

過度なストレスと不眠から昼夜逆転、激しい感情の起伏、衝動的な行動、希死念慮などが起きるようになった結果、不登校になり 通信に転校しました。

受験はとにかく体力と精神力を使います。

不調(特に精神的なもの)を抱えた状態で毎日の受験勉強からくるストレス、プレッシャーがかかってしまうと完全に心が壊れてしまうかもしれません。

まずは、ある程度 健康的な生活ができるまで休むことをおすすめします。

私はそれが理由で受験を一年見送りました。

友達が大学一年生、あるいは浪人生になった時に、私は高三と同じラインに立つことになりますがそういう人生もあると自分に言い聞かせています。

最後に、「普通」にとらわれずに進路を選ぶべきということです。

私は通信制高校に転学が決まった時、ひどく絶望しました。

一生懸命勉強して入った進学校をやめなくてはならないこと、
荒れているというイメージのあった通信制の生徒に自分がなるということなど、
今まで自分が歩んできた「普通」の人生が終わってしまうと思ったからです。

通信制に通い始めてしばらくしても「自分は普通ではない」「落ちこぼれてしまった」と思い続けていました。

しかしある時、通っている精神科の先生に「自分がやりたいことをやるために生きる人生が幸せだ」と言われたことで、「どうせ普通のレールから外れたなら何にもとらわれず自分が好きなことを追いかけてみよう」と吹っ切れることができました。

その上で私が追いかけたかったことは「かつての友達と一緒に過ごすこと」でした。

私の選んだ大学進学は一般的に見れば「普通」の進路になりますが、その動機は「普通」ではありません。

専門学校も就職も そのまま高卒でフリーターをすることも考えて決めました。

もし私と同じように進学校から通信制に転学して「落ちこぼれてしまった」「もう自分は普通ではない」と考えている人がいたら、「普通」ではない人生も今までとそんなに変わらないよと伝えたいです。

そう上手くいくものでもないですが、どうせ一回しかない人生です。

「普通」かそうでないか、正しいか正しくないかではなく、自分が好きか楽しいかどうかで決めるのもいいのではないでしょうか。

そら

気持ちが伝わってくる記事です。読みながら、娘と重ねて たくさんのことを想像しました。

また友達と青春を過ごしたいって、とても純粋な動機だと思います。

希望の高校に進学して、勉強を頑張り、友達と楽しく過ごして、なぜ不登校って思う人もいるでしょう。

学校に行きたくても行けなくなる状態なんですよね。
回復するには環境の変化や時間が必要となります。

全日制高校で不登校となると、欠席日数で留年や転校の選択肢を迫られることになります。ゆっくりと休めません。

今は通信制高校という選択肢があります。この選択肢がピッタリな子もいますが、葛藤する子もいます。

そこまでの大多数が通っているレールからはずれることは怖い。
その時に絶望感を与えてしまうようでは さらに追いつめてしまう。

まだまだこれから、ゆっくりでいい。子ども達に希望と安心感が必要なんですよね。

高校生で これだけしっかりと考え、文章が書けて 才能豊かな お嬢さんです。

それから、とても現実的な面も書かれています。
通信制高校から国公立大学を目指すこと。本人の強い気持ちと環境とサポートは必要。

別にサポート校じゃなくてもいいんです。
卒業資格だけを取るために通信制高校に最低限通い、塾・家庭教師(オンラインも含めて)という考え方もあります。

そして、心身の健康を最優先すること。
受験がゴールではないから。学校は、心身の健康を壊してまでもいくところではないです。

「普通」について。
私自身は「普通」にできない子で、「普通」なりたいとは思わなかった。

けど、娘は「普通」になりたいと言い続けています。
ずっと「普通」でいようと頑張ってきた。
「普通」にとらわれずに進路を選ぶこと。
この言葉が印象に残りました。

今回も貴重な体験談をありがとうございました。

3度の不登校から養護教諭となった海老原千紘さんの言葉を引用します。

私も不登校のとき、死にたいとか、生きてて意味ないって思ってたけど、いいことあったよ。どうにかなった。不登校のときは、自分は普通じゃないって思ってたけど、普通ってないし自分が普通。私は二度と学校に足を踏み入れないと誓ってたけど、なんか踏み入れちゃったし、本当に何があるか分からないから、自分に諦めないでほしいと思います。自分を応援したり、ありのままを受け入れてくれる人を大事にして欲しいなと思います。

引用元:「雲の向こうはいつも青空」私も不登校だった|NHK
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