卒業生体験談|通信制高校を選んだ理由と大変だったこと、良かったこと
この記事は通信制高校を卒業し、大人になってから振り返った体験談です。
詳しく書いてくださったので、単独で紹介します。
さまざまな理由から不登校を経験する方も多いと思いますが、実は私自身も中学生の頃に不登校を経験したことがあります。
私が不登校になったのは中学校2年生の10月頃の話で、不登校になった主な原因はイジメでした。
イジメが原因の不登校ということもあって人間不信になりかけてはいたのですが、不登校になってしばらくは自宅を訪問してくれた先生に会うくらいはできました。
しかし、その後に私が不登校なったことを知った父方の祖父母といろいろあり、それが原因で完全に人間不信になってしまい、その後は先生にも会えなくなって、結局卒業まで不登校の状態が続きました。
卒業が近くなり進学先を決めなければならない状況になって、私は通信制高校を選択しました。
通信制高校を選択した理由はいくつかあるのですが、大きく分けると2つあり、1つ目は自主的に勉強していたとはいえ学力に不安があったことでした。
2つ目は不登校が長く続いたこともあって、人付き合いが難しい状況にあったことで、それが特に大きい理由でした。
通信制高校に進学することについては、それ以外選択肢は無いと思っていたので、特に抵抗などはありませんでした。
しかし、3年で卒業するのは難しいという話を聞いたので、そのあたりでちゃんと卒業できるのかという不安はありました。
また、その頃に初めて通信制高校の存在を知ったくらいなので、全日制の高校と比較してイメージしづらい不安はありました。
ただ、担任の先生が色々と学校の情報を集めてくださったり、面接を受けた際の説明が丁寧だったので、進学する頃には不安より前向きな気持ちが強くなっていました。
通信制高校には、仕事をしながら通っている人も多いと聞いていたので、怖い大人とかがいないか不安でした。
実際に通ってみると高齢の方から同年代の方まで年齢層はさまざまでしたが、特に怖いということはなく勉強を頑張っている人が多かったです。
私が通った学校では毎週日曜日に授業が行われ、翌週の火曜日に同じ内容の授業が行われるという感じでした。
基本的には科目ごとに決められた出席日数をクリアし、あとは自宅でレポートを書いて、登校時または郵送で提出する感じでした。
テストは年に3回行われる感じで、各テストの時に定められた範囲までレポートを提出していることが受けられる条件でした。
勉強自体はそこまで難しくなかったのですが、一般的な高校とは違って日常的に先生に聞ける環境ではないので、登校時に自分で聞きに行くなど本人のやる気が大切と感じました。
また、自分でしっかりと計画を立てないと出席日数が足りなかったり、レポートの提出が遅れたりするので、自己管理という点では特に最初は大変でした。
一方で、人間関係に関してはそこまで密接に関わる必要はないので、特に私のように人づきあいが苦手なタイプの人間には過ごしやすかったです。
ただ体育など、ある程度は他人と関わらないといけない授業などもあり、その辺りでは最初は参加する勇気がなかなか出ず大変でした。
結局1年次は授業に出れず体育の単位を落としてしまったので、卒業まで4年かかりましたが無事に卒業することができました。
実際に通信制高校を卒業して感じたのは、大変だったけど通って良かったということでした。
全日制の高校に通うのが難しかった私にとっては、非常に通いやすかったですし、自己管理の大切さに加えて普段時間がある分だけバイト等さまざまな経験ができました。
また、人づきあいが難しくなっていた私にとっては、通信制高校の近すぎない他人との距離感は良いリハビリにもなりました。
そういったこともあるので、あの時 通信制高校への進学を選択して良かったなと感じています。
年齢層がさまざま、日曜日のスクーリングが基本なので、公立の通信制高校でしょうか。
通信制高校には、この体験談のように心の回復をみながら、少しずつステップアップしていく子も多くいます。
体育の授業は他の科目と違い、確かにハードルが高いですよね。
体育の単位が足りなくて、卒業が伸びた話を聞いたことがあります(公立でした)
気になっていたので個別説明会で聞きました。
娘の学校(私立)は座学で動画を見るだけでもOKです。
実技、ペアを作ったり、交流が苦手な子でも大丈夫です。
(気になる場合はあらかじめ聞くといいですよ)
自己管理もできて、あいている時間にアルバイトをして、卒業までに変わっていく姿がイメージできました。