体験談|発達障がいとわかり治療し変化、クリエイターとして活躍
この体験談は単独で紹介します。まず、読んでいただけたらと思います。
弟が中2の時に不登校になりました。きっかけとなったのはいじめでした。
ただし、学校は弟のサポートを何らしませんでした。なぜなら教師たちからも生徒たちからも嫌われていたからです。
後から分かったことなのですが、弟には発達障害の特性があったのです。ですから、感情をうまくコントロールすることができず、自分の想像できないことが起こると、わめいたりキレたりしてしまっていたのです。
ところが、当時は本人も親も兄弟までも発達障害のことを知りませんでした。なので自分を含め家族は「家では暴れまわっているけれど、学校ではなんとかやっていけるだろう」と考えてしまっていたのです。
ところが現実は違いました。調べれば調べるほど出てくる弟に不利な情報、こちらにキレ散らかしている被害者……これはまずいと学校を変えても結果は同じでした。
ちなみに、高校は通信制を選んだのですが、それでも周囲とケンカを続ける始末。登校日なんてかなり少ないのに、非常にヤンチャな男の子として恐れられていました。
もちろん家族内の雰囲気は最悪でしたね。「どうして仲良くできないの?」「周囲なんてほっとけばいいだろ」と父が言うと、本人はキレて壁を殴ったり、ガラス戸を割ったり……
母は神社仏閣巡りをしましたが、効果はありませんでした。
この状況が変わったのは医療に繋がってからです。
弟の粗暴な行動や「周囲をコントロールしたがる」などのトラブルは特性によるものであって、甘えや努力不足ではないと分かってから、服薬や認知行動療法など正しい対処ができるようになりました。
そして、それからデザインやイラスト、動画編集などの勉強を始め、今では少しばかり名の知れたクリエイターとして活躍しています。
もちろんのことながら、全ての不登校が発達障害が原因であるということはないでしょう。しかしながら、このようなケースもあると最初から知っていれば、もっと早く対処できていたのにと思います。
そうしていたらデザインや美術などを学べる学校・職場を選ぶなどの選択肢もあったでしょう。
とはいえ、人生なるようにはなるので、できないことに悩むより、好きなことを極めていく方向で頑張る方が将来的には良いと思います。
発達障がいにもいろんなパターンがあり、衝動的な行動がある子もいます。
家族、周りの人も苦労をしますが、苦しんでいたのは本人もなんですよね。
環境もありますが、本人の中に抱えている無意識な生きづらさです。
私自身も娘が不登校となり、そこから発達障がい、二次障害について知りました。
背景に特性があり、思春期以降にわかってきました。不登校もその1つ。
問題が表面化して、探っていきたどりつく。だんだん受け入れていきます。
娘の場合は自分を責め、不安障害となりました。同じように認知行動療法をしています。
体験談の弟さんとは違うタイプです。
こういうタイプもあるんだと、娘のことを勉強するうちに私は知りました。
発達障がいは病気ではないです。だから、薬で治ると言う表現に違和感を感じるかもしれませんが、薬でコントロールできる場合もあります。
診断され 服薬することで困りごとが軽減するんです。
未成年の場合、飲み始め、断薬時の副作用について考慮され、慎重に投与されます。
薬についても様々な意見がありますが、本人、家族にとって飲んで良かったという例も多いです。
バク先生ご自身がコンサータを内服している経験を語っているツイートです。
薬の考え方の参考にスレッドを最後まで読んでみてください。
【ADHDと薬物療法】
— バク@ 精神科医📕✨新刊発売中‼️ (@DrYumekuiBaku) March 8, 2022
※これは私の個人の見解です
私は公言していますがADHDです。そしてコンサータという薬を内服しています。勤務先にも雇われる時伝えていますが、伝えたことを忘れられる位今は大きく目立った症状は内服治療で抑えられており、社会的適応度は上がりました→
発達障がい、特にグレーな部分、二次障害は簡単には理解されないことも多いです。
ものすごく複雑で、いろんなパターンがあります。
ただ、二次障害について、もう少し知識があれば、知っていれば何かできたことがとあったのではと思う気持ちは同じです。
正しい知識を持つことが大切だと思っています。
今、クリエイターとしてご活躍されているとのこと、良い医師、カウンセラーさん、医療機関に繋がれたのだと思います。
好きなこと、才能を発揮されたのですね。読んでいて嬉しくなりました。
あと、お母さまの神社仏閣巡り、気持ちわかります。藁にもすがりたい気持ちなんですよね。
最後の一文は同じ気持ちです。好きなことを極めていくことが生きやすさに繋がるんですよね。
環境を変えても、家族だけではどうにもならないこともあります。
専門家、医療機関にもっと相談しやすく、繋がりやすければと思います。
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