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【体験談】教職員(先生)の立場で不登校の子ども達と接して思うこと

先生の体験談
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体験談を募集した時に、本人や家族だけではなく、先生からも募集しました。

様々な視点から、お聞きしたかったからです。

そら

教員、教職員の立場から、今の不登校について思うことを書いていただきました。(小学校、中学校、全日制高校、定時制高校の先生、職員)

私の感想は省き(いろいろと思うことはあります)、そのまま掲載します。
不登校のパターンも様々ですが、先生の考え方も様々なんですよね。

先生がきっかけの不登校の体験談はこちら

小学校の先生

学校生活を送る中では、どうしても不登校になってしまうお子さんもいます。不登校は毎年のように増えていますし、子どもや親にとってすごく悩んでしまうと思います。学校に行けないって辛いですよね。
 
この「不登校」について、多くの方は「学校に行けない=悪いこと」と思っているのではないでしょうか?
 
親も、自分を責めてしまったりすることがあると思います。「義務教育」という言葉があるので、どうしても「学校は行かなくてはいけないもの」と感じてしまうとは思います。

ですが、実際に教育の現場で働いた立場からすると「不登校は普通に起こるだろうな」と感じています。全然珍しいことじゃないんです。

不登校で悩む多くの方が考えるのは、「学校になじめないのであれば、社会に出てもダメなんじゃないか?」ということです。
 
特に学生の方にとっては、学校がすべてだと落ち込んでしまいます。学校 = 社会と思ってしまうのもムリないですよね。

私はアルバイトを5つし、教員となり、現在はフリーランスとしてさまざまな企業の方と一緒に仕事をさせてもらっています。
そんな中 強く感じるのは「学校は社会の縮図ではない」ということ。むしろ、社会から大きくかけ離れています。
 
私はいろんな仕事をしたと書きましたが、環境になじめなかったのは「教員」をやっていた時だけ。つまり、学校以外の社会では普通に仕事ができました。

また、私は教員時代に2つの学校で勤務しましたが両方とも学校の雰囲気が違っていました。

1つ目の学校は、叱ることを中心とした教育方針、2つ目の学校では、褒めることを中心とした教育方針でした。

誰でも先生に叱られてばかりいたら学校がイヤになってしまいますよね。実際に1つ目の学校では不登校の子どもが多かったのです。しかし、2つ目の学校は褒めることが中心だったので子どもたちも生き生きしていました。

本当はあってはならないのですが、学校ごとにカラーが違うので不登校の子どもが、ほかの学校に行ったらなじめるというケースもあるでしょう。また、担任の力量もあります。先生の影響も大きいのです。

担任の先生の指導力がないと、子どもたちはすごく荒れます。毎年のようにいじめを出しているクラスもあれば、いじめを早い段階から摘み取っている先生もいます。
「決してお子さんが悪いわけではない。」ということは頭に入れておいていただきたいと思います。

小中学校時代は、いろんな考え方の人が1つの学校に通っていました。しかし、高校では似たような人が増えてくるんですよね。
 
専門的な学校だったりすると、同じことに興味がある人が集まります。
また、不登校に配慮された学校であれば、同じように悩み経験したお子さんもいることでしょう。

小中学校よりも高校は断然通いやすくなると思っています。さらに、その先の大学も視野に入れれば、もっと自由度が高くなります。

偏差値だけが基準ではありません。子どもにとって居心地のいい場所を見つけてあげてください。

かつて、不登校の学生に対応しなければいけない立場にあった時、学校に来れるようしなくてはと冷静を装いながら、やっきになったことがあります。
 
冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、一人二人とそういう子と接するうちに、急かしても急かさなくても、戻って来られる時は戻って来られるし、戻って来られない時は戻って来られないんだということに気がつきました。
 
私は不登校という言い方が好きではありません。学校に行かなかった日、行かない日という捉え方をした方が良いと思います。
 
ただ、学力の維持だけはどういう方法をとってもいいのでしておいた方が良いです。 
 
親御さんの中には、どうにかしてと学校に行って来られる方もいますが、学校にできることには限度があります。
 
公立の学校について言えば、学校に毎日行っていても、できるお子さんのご家庭ほど、学校は社会勉強の場、いわゆる勉強は家でするものと割り切っています。
 
先生方は、そういう考え方を直接的に言うことはないと思いますが、参考にすると良いのかもしれません。
 
日本のように学校には毎日行くべきだとするのも、毎日行くのはえらいこと(いわゆる皆勤賞的な考え方)とするのは古い考え方だと思います。
 
世界を見れば、あえて学校に行かないという選択をするご家庭もあります。学校に行かないことを責めず、周囲はどーんと構えていたいものですね。

高校の先生

定時制高校に13年間勤務しました。そこで小・中・高校の不登校の生徒を見てきて感じたことを書きます。
  
今72歳で定年退職して12年になります。この定時制の最後の13年間が私にとって教員としての集大成でした。
 
全日制に19年間、4校を経験しました。それはさまざまなことがありました。そこで一番心を悩ませたのは、いじめ、不登校の問題でした。
 
教員でサークルをつくって、いろいろ経験を持ち寄って話し合いをしたりしました。不登校の生徒の保護者の皆さんとも何度か話し合いを持ちました。
 
結局、結論めいたもの、方策も見つけることができませんでした。それは簡単なものではないし、はっきり言って私たち教員のできることでもないし、保護者のできることでもないかもしれません。
 
TVなどで教育評論家が意見を述べています。講演も聴きました。しかし、すべてができる公式はないと思います。
 
しかし、生徒は前途有能な若者に違いなく、われわれ大人が長い目で見ていく。
 
悲しければ親と子が教師が一緒になって泣く、それでいいと思います。そのうちにいいようになると思います。

高校の先生

わたしは私立高校の教師として、10年ほど勤務しておりました。担任は持っておりませんでしたが、部活動の顧問をしていたので、部員の子どもたちとは深く関わる事ができました。
 
 毎年、不登校になる子どもは必ずいました。不登校になる子は必ずといって前兆がありました。
 
部活動で観ている限りでは、居場所がないように見えたり、楽しそうでなかったり、笑顔で無くなっていったり、話しかけた時の対応の表情でも解ります。
  
相談にまず来てくれるこどもの方が、教師としては嬉しかったです。でも、退学しない様に話を聞いたりしていても、退学する子は なんとなく最初の感があたっておりました。
 
子ども達にとって、私は自分の居場所があれば、学校が居場所になっていれば、少し休みがちになっても戻ってくるように思います。
  
最近はコロナ禍ということもあり、学校の意味についてもいろいろと私自身も考えます。
 
家庭環境も複雑な子どもたちも多く、オンラインやsnsの世界が居場所になっている子どもが多いように思います。居場所が複数ある子どもは強く生きていけるのではと思います。
 
オンラインも居場所のひとつですが、直接に人とのつながりができる場所として、学校はやはり大切だと私は思います。勉強より大切な機能を学校がしていくべきかと私は思います。

中学の先生

私には忘れられない出来事があります。中学に入ってすぐのことです。
きっかけは、その子があることをした時、クラスが好意的な笑いに包まれたことでした。ここで終われば良かったのですが、繰り返しそれをするようになりました。
 
最初は好意的だった笑いがだんだん減っていき、最後は冷たい空気が流れるようになりました。そして、最後の最後には、きつい性格の男の子がクラスの真ん中で響き渡るような声で「おまえ、しつけぇんだよ。きもいんだよ。」と言いました。
 
その子は多分どうしたらいいのか分からなくなって、ごにょごにょ言っていましたがそれで終わり、その翌日からその子は学校に来なくなりました。 
 
先生は当時、その子がいる班の班長だった私に、その子の家に毎日プリント類とメッセージを届けに行って欲しいと言いました。
 
最初の頃はピンポンを鳴らすと、お母さんが出てポストに入れてくださいと言われてそうしていたのですが、次第に出てくれなくなり、ただ届け物をポストにだけ入れて帰る日が続きました。
 
席替えがあって班が変わっても、先生がお願いというので雨の日も、風の日も、続けました。とある日、また同じことをしようとすると、インターホンのところからその子のお母さんの金切り声が聞こえました。もうやめて的な内容でした。
 
翌日、先生にそのことを伝えると、もう行かないで良いと言われました。
 
今、教師の立場も経験し、親にもなり、当時の4つの立場(教師、親、不登校になった友達、クラスメイト)のうち、3つを経験してみると、どの立場の人にも少しずつミスがあったことが分かります。
 
教師の立場から言えば、不登校になる前に 彼に一言あって良かった。きつい性格の男子に指導があって良かった。不登校の子がクラスにいることに対して意地になることはなかった。
 
親の立場から言えば、止めて欲しいのならやめて欲しいと、先生なり私なりに普通に言えば良かった、親が感情的になることで子どもと学校と友達の間の細い糸が切れてしまった。 
 
クラスメイトの立場から言えば、それ、もうやめた方がいいと言っても良かった、フォローしてあげても良かった。 
 
不登校の解決法は、正解は1つではありません。1つの実例として、何かの参考になれば良いと思っています。

小学校の先生

小学校の教員という立場で、不登校に対応してきました。学校に来にくくなった児童は、ほとんど学校に戻ってきました。
 
多様な価値観が認められるこの時代にそれが良いかどうかは別として、私がしてきたことを紹介します。
 
まず、不登校になってしまったら、その子との関係を切らないことです。プリントを届けるなど何でもよいので理由をつけて足を運んでいました。
 
 それでも、すぐには学校には戻ってきません。そこで、「せっかく足を運んだのだから、学校に来なさい。」という短気を起こしてはいけません。時間はかかります。この積み重ねで、ある時、学校に来るようになったのです。
 
この場合、原因がはっきりしていたので、一方でその原因を取り除く働きかけもしていました。
 
不登校を予防する方法として、休んだ子に連絡をするということです。3日休んだら、電話か直接うかがいます。理由は何でもよいのです。
あなたのことを考えていますよということを伝えるのです。これが効果があったと実感しています。
 
つながることも大事なのですが、休んだ間の勉強のフォローも大切です。分かっていた勉強が、ある日分からなくなる。これほどショックなことは無いのです。意外と大人は気づかない事なのです。

教職員

学校の教職員をやっています。このため、不登校の児童と関わる事はとても多くあります。
 
不登校になってしまう理由は様々ですが、実際に不登校になってしまうと対応が非常に大変です。 
 
不登校児童との対応が難しくなる例の1つに、児童と接触する機会が大幅に減少してしまうことがあります。
 
普段、学校に登校していれば、声をかけて話を聞くことができますが、不登校の児童になってしまうとなかなか話を聞くことができません。
なかなか対応することができないのがもどかしくも感じます。
 
そこで、対応策として大切になってくるのが、保護者と学校の先生の間のコミュニケーションを円滑に取ると言うことです。
 
不登校になってしまうと子どもも困ってしまいますが、実はその保護者もとても困り感を抱えています。まず、この保護者の困り感を取り除いてことあげることが大切です。
 
そのためには、教職員と保護者が何度も会話をし、継続的に対応できるようにしていくことが大切です。
 
話をするといっても、長い話をするのではなくて、週に数回程度2 、3分の会話をしていくだけでも十分に効果を上げることができます。保護者も子供の悩みをちょくちょくと学校に打ち明けていくと新しい解決策が見えてくるようになります。

中学校の先生

以前、副担任を務めていた中学校での話です。完全不登校ではないのですが、学校を休みがちな女の子がいました。
 
 その子は、髪の毛が腰の当たりより長く、いつも1つに縛っていました。
 その子は、体臭がひどく髪の毛などの見た目にも、フケなどが多くありました。
 
当然、学級内では席替えがあるたびに、前後左右の子がとても嫌な顔をするなど、周りからも嫌われてしまっていました。家庭訪問なども行うのですが、家にはお風呂がないとのことでした。
 
経済的な問題もあったのかもしれませんが、やはり、両親の生活面に問題があったのは言うまでもありません。こうなってくると、学校側からの指導などは全く効果もなく、担任、学年主任も含め、早く卒業してほしいと願うばかりでした。
 
その女の子は、学校でもほとんど喋ることがなく、学校という場所が、不登校の彼女にとって、どういう場所だったのか、ハッキリとは分かりません。
 
ただ、ずっと不登校なわけではなく、たまに学校に来るということは、逆に学校が逃げ場になっていたのでしょうか。 
 
無理やりお風呂に入れたり、強制的に家庭に介入するとなったら、学校だけの対応では不十分で、市や県など、他の組織の力を借りて継続的にその過程を指導していく必要があったと思います。
 
そこまで踏み込んで、家庭の指導を行う余裕は学校現場にはないと思います。ただ、学校という場があるおかげで、逃げ場になっている子どもも、不特定多数いるのではないかと、その経験から感じました。

そら

他にも不登校を経験したご本人、ご家族、また、先生など関係者の方々の体験談を多く紹介しています(当サイトで募集しました)

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