不登校になってからの体育祭(運動会)の思い出|保護者席で娘と見学

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修学旅行をどうするか悩んでいた頃、もう1つの行事がありました。

それが体育祭。一応、親子二人で学校に行ったんです。

そら

忘れられない体育祭になりました。今回はその話をします。

夕方登校をしている頃に、担任と体育祭について話をしていました。

練習には参加していません。だから、学年の出し物は見学となる。

リレーは参加したければしてもいい。出なくてもいい。

ただ、来て席に座って見学。もしくはケガや事情がある子の席で見学。

そこに友達を呼んであげようかと提案がありました。

できることがあればしたいですって。

養護教諭に聞きましたが 体育祭についても修学旅行のように参加方法は様々だったそうです。

みんなと同じように参加。練習していない学年の集団活動は参加せずリレーだけ参加。

特別席で見学や最初から不参加の子もいた。

「本当に不登校の子どもによって違います」と言われました。

迷惑じゃないです。希望があれば言ってくださいと。

娘の場合は、みんなが参加している中、一人で席で待つのは嫌。

去年のリレーの時、嫌だったって。昨年、ケガでリレーは参加していません。

けれど友達には会いたい。「なら、特別席で友達を呼んでもらう?」って聞いたけど、「そこまではいい」と言う。

特別な配慮、迷惑はかけたくない。

友達には会いたい。もうずっと同級生に会っていないからね。

でも、集団の中には入っていけない。

修学旅行の件もあり 夕方登校、担任から遠ざかっているうちに体育祭当日となりました。

朝、「散歩がてら 学校の近くまで行こうかな」と言ってパジャマから着替えた。

「遠くからでも友達の姿を見たい。雰囲気や声を聞きたい」と言う。

自分から行くと言い行動に移した。行けるかもしれないと思った。

でも、それから部屋から なかなか出てこない。行けない。いつもの通りになった。

行きたいけど行けない。時間がどんどん過ぎる。

そこで諦めることになる。いつものパターンです。

そして、あとから行けばよかったとなる。後悔する。

学校に電話してプログラムを聞いてみた。まだ間に合う。

クラスの子たちの姿を見ることができる。思い切って行ってみようと話した。

仕事が休みで家にいた主人に相談した。なら、近くまで車で行ってみるかと提案してくれた。

それなら、窓から二人で見れるかもしれない。声が聞こえるかもしれない。

娘に話して、主人と私は車で待った。部屋から出てこなければそれでいい。

車で待つことはプレッシャーとなる。良くないことだとわかっていたけれど今回は特別。

ものすごく行きたいのだとわかったから。

しばらくしたら娘が出てきた。そして車に乗った!

学校の近くまで行きました。にぎやかな声は聞こえてきたけれど小さくて見えない。

主人が「近くで待ってるから見てきたら?」と言った。

娘と一緒に車を降りた。そして、久しぶりに通学していた頃の門をくぐった。

分散登校以来です。その後はいつも別の門から駐車場へ。車で登校していたから。

最初、娘は人がいない場所、遠くで見ていた。でも、そこからじゃ全然見えない。

私一人で近くまで見に行った。たくさんの保護者がいた。

コロナ禍だけど、こんなに人がいることにびっくりした。

クラス席の近くまで行ったら、知っているお母さん達がたくさんいました。

同じクラスなのかな?それさえ知らない。

戻って クラス席まで行ったことを娘に伝えた。

そしたら、娘が無言でクラス席に向かって歩いて行った。

お母さん達が大勢いる中、どんどん進んでいった。

周りも気づいた。体操服ではなく私服でいる娘と私に。

不思議だよね。私も教室には入れなくても、ここに行けるんだとびっくりしていました。

さーっと空間ができた。誰とも挨拶や会話はしていません。

声をかける人はいなかったし、自分からもかけなかったから。

空間があいたおかげでクラスメイトの真うしろまで行けた。

友達がしっかりと見れました。リレーも完璧に見れた。

ありがとうございます。きっと気をつかってくれたんだよね。きっと。

避けられたのではない。前向きに捉えています。

リレーから戻ってきて写真撮影やなどの時間になった。

そこでお友達が気づいてかけよってきた。

私は先生に頭を下げた。気づいた先生も頭を下げてくれました。

そして、私は遠くの木陰に行きました。娘だけにした。

友達がかけよってきたときの娘は嬉しそうだった。

いつものメンバーだけではなく、他の子も来てくれた。

何人も次から次へと。みんな優しいの。

久しぶりに話せて本当に良かったね。

なんだか、その姿を見た時にこみあげてくるものがあった。

うまく説明できないけれど、ただただ涙があふれた。

周りが眩しかったのもある。同級生たちの姿を久しぶりに見た。

去年まではそこに娘の姿があった。あたりまえのように。

友達と話すことを喜んでいる娘。友達に会いたい一心でこの大勢の中にここまで来れた。

視線が怖かっただろうし、すごい勇気だったと思う。

私の方が周りの視線が気になったぐらい。

それだけ、友達に会いたかったんだ。それがわかった。

いろんな想いで心の中がいっぱいになってしまった。

これが中学最後の体育祭でした。

そら

通信制高校の体育祭は自由参加なので出ていません。
今は苦手なことは参加しない。自由ですね。

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