インタビュー企画|通信制高校を選ぶまでと入学後のこと|S高、N高
通信制高校は選んだ学校によって特色がほんとうに違います。それが魅力だよね。
このブログは娘の高校をベースに書いていますが、いろんなパターンを知ってもらえたらと思っています。
そこで、違う通信制高校に通っている お子さんのお母さんにアレコレ聞いてみました!
N高、S高は、通信制高校の中でも人気で、生徒数は約2万6千人(令和5年 私立全体の1割強)
この記事は記念すべき【インタビュー企画第一弾】、S高生のお母さんです。
娘さんも絵が得意なんだけど、もこもこころママもとっても上手。
この橋のイラスト、会話の流れから あっという間に描いて びっくり!
左は娘(超慎重)、そして右は私(とりあえずGO!)の橋がモデルです。
3匹の子ぶたの家を思い出した…そら橋、台風きたら最初に壊れるな(^^;)
いざという時、しっかりと命を守れるのは左だね。
真ん中が一番生きやすいのかな…
みんなはどの橋のタイプかな?
私たぶん真ん中の橋作るタイプ。
— もこもこころ@ブログ書く人 (@mocomococoro_s3) October 19, 2022
もこ橋。
心配性だけどズボラだから
完璧な橋まで頑張れない、、
結果→要ちょこちょこ補修。
効率悪し
ブログ書くはずが
どーしても描きたくなって
こんなことしてる人🙄#あなたの橋はどれ pic.twitter.com/gGzqx0LsHl
それでは、そらもこ対談(勝手に命名)を始めるよ~。
(もこもこころさんのアイコンが人なので、私も普段の雲虹から人にしました。こんなに若くありませんが(笑)
ーまずは 通信制高校を選んだ経緯を教えてください。
チック症状が悪化し書字も困難になり、中学校は ほぼ不登校で過ごしました。
症状が落ち着き、2年生から成績を巻き返せれば志望する学科のある全日制私立を受験できるかも…と期待した時期もありましたが、そううまくはいきませんでした。
息子が学べる高校は通信制だなと判断しました。
私も全日制を最初は考えてたけど、通信制高校のことを知り、こっちの方が合っているかも…って考え方が少しずつ変わっていきました。
ただ、娘はなかなか進路のことを考えられなくて…
ー通信制を息子さん自身が意識し始めた時期はいつぐらい?
ーそこから どのように情報収集しましたか?
中2の秋頃には、やはり全日制に通うのは難しそうだな……と思い、息子でも卒業できそうな通信制高校があるか調べるようになりました。
本人もその頃には同じような思いだったと思います。
まずはインターネットで、通信制高校の学習の進め方や卒業に向けての取り組み方の違いなどを調べました。
2年生の秋頃に合同説明会に、3年生には志望する学校のオープンキャンパスに見学に行きました。
情報収集早いです。合同説明会は中3じゃなくてもいいんだよね。
でも、早めに進路が決まっていると卒業まで安心して過ごせるよね。
私が合同説明会に参加したのが中3の11月、キャンパスを見学したのが12月。
本人が動けなかったので あの頃はほんとにあせってました。
ー中学校から、通信制についての説明はありましたか?
中学校側から説明や提案はありませんでしたが、志望校を話すと「娘も資料取り寄せたことあるんだよ〜」、「必要なことがあったらなんでも言ってください」と、とても親身に対応してくれました。
自分で調べて動き、必要な書類などだけ担任にお願いするという進め方でした。
良い先生だね。娘の担任は通信制のパンフレットを私が見せた時、初めてみました!って言ってました。え?初めて?みたいな(^^;)
全日制以外の選択はやっぱり親主導で動くことになりますよね。
ー高校の説明会はいくつ参加しましたか?
ー息子さんは最初から一緒でしたか?
親子3人で一度だけ合同説明会に参加し、気になっていた2つの高校のブースでお話を聞きました。
それをきっかけに、息子の中でN高一択になりました(その頃はまだS高はなかった)
その後、S高のオープンキャンパスの案内が来たので、本人と父親(コロナ対策で保護者は1名までだったため)で参加しました。
息子さんはS高1期生になるんだ。
合同説明会に本人が参加できると、比較できるし決めやすくなりますよね。
N高、すっごく人気だったことを覚えています。
ご主人が協力的でいいなぁ。私は一人で動いてたので羨ましい(*^▽^*)
ーS高に決めた一番のポイントはなんでしたか?
通学日数の少なさが一番のポイントでもあり、不安でもありました。
集中型スクーリングは年にたった5日間だけど、それを乗り切れるのか…不安はありました。
(現在のスクーリング日数は変わっています)
学習の進め方がインターネットでの映像授業というところも魅力的でした。
わかる。やっぱりスクーリング…中学が不登校だと 行けるかどうか心配だよね。
少ない日数だからこそのプレッシャーもあるよね。
ーもし行けなかった場合、振替はあるのかな?
スクーリングはやはり必須だから、参加できなかった場合は振替日を設けてくれるみたいです。
振替日程取れなくなっちゃう場合も考えて、早めの日程を予約しておくのが良さそう。
N/S高は通信制高校を一気に変えたネットコースの先駆けだよね。
ーS高のVR、斬新だと思ったのですが利用していますか?
VRもできるけど息子は使ってないですね。
基本はSlackやメールかな。
絶対に使わなきゃいけなってわけでもないんだね。
ー実際に入学して、スクーリングやレポート、単位認定試験はどうでしたか?
ー体育の授業は何をしますか?
「ネットの高校」ですね。インターネットでの映像授業で学習を進め、レポート提出もネットで完了!
毎回期日ギリギリに提出完了しているようですが(笑)遅れたことはないです。
心配していたスクーリングにも無事に出席することができました!
体育は実技だけど、ピンポン玉をカップにいれるとか。
単位認定試験は、合格点に満たず課題の追加提出になった科目もありましたが、1年次の単位は無事に取得できました。
スクーリングも単位認定試験も順調!素晴らしいです。
娘の学校は再試験で不合格の場合は補習&追試(紙のマークシート)。
自宅でできる課題でなんとかなるのは助かりますね。
うちもレポートはギリギリだねぇ。対面提出、返却は郵送なのでさらに計画的にやらないといけないです。
1年目はちゃんとやってる?って気になったけど最近は放置…。
体育の実技は自由選択。バドミントンとかやってるよ。スポーツというよりレクリエーション的なことが多い感じ。
苦手な娘は座学で、例えば大谷翔平選手の動画を見たりしてるって言ってたね。
ー通信制は自己管理が大切になってくるけど、担任のサポートはありますか?
ー2年目だと進路の相談はどんな感じかな?
現在、S高は担任制度ではなくなり、複数人のメンターで生徒をサポートするというスタイルです。
月に一度、担当メンターと本人が電話で学習の進捗や進路についての話をします。
現在の息子の進路希望は調理の専門学校へ行くことです。
担当メンターからは「オープンキャンパスへ参加してみたらどう?」などのアドバイスはあります。
高校のメンターは初めて聞きました。さすが最先端。
娘の学校は担任制で1年と2年では違います。苦手な先生だと話せない子の話も聞くので、複数人でのサポート体制はいいかも。
N/S高のイメージで、すべてチャットやメールだと思ってました。電話で話すのはちょっと意外。
料理が好きな息子さん素敵♡ 早めに進路、目標が決まっているのは安心ですね。
娘の高校は、親が参加するのは、式典行事と進路関係の保護者会ぐらいなんだけど、
ーS高は親の参加はどれぐらいありますか?
ーそれもやっぱりオンライン?電話かな?
1年の時は私も一緒にZoomしました!
そういう電話やZoom以外、親が出る幕は特にないですね。
Zoomでのガイダンスが毎月あって(顔出しなし)アーカイブも残るから、それを確認したりしてます。
大事なことはメールで来るから、ほとんどガイダンスは見てない(笑)
質問はSlackで息子から質問したり、事務関係は本部にメールするとちゃんと返事が来ますよ。
ネットの学校ですが、思ったよりもサポート体制がありますね。
顔出ししなくていいのも安心。
うちの通学コースよりもフォローがある(^^;)
通学コースは生徒に対面で説明できるからこそ、特に親から聞かなければ何もないんだよね。
ーネットコースから通学コースの変更を考えたことはありますか?
S高には週1.3.5の通学コースがあります。
本人が「通学コースもいいかなぁ」と検討した時期もありましたが、アルバイトを優先することに落ち着きました。
なんといっても通学コースの学費……高い!ネットコースは安い!!
遠いので、本校スクーリングの費用はちょっと高くつくけど、まぁ修学旅行と思えば(笑)
通学コースは設備を考えると妥当なのかもしれませんが、家計には…(笑)
ほんと、通学コースになると急に学費が跳ね上がるんだよね。
本人の行ってみたいと言う気持ちは応援したい。
でも高いし…楽しく通えればいいけど、もし通えなきゃ…悩ましいところ。
ー行事もネット?
ーN/S高のネット部活の話を聞いたことがあるけど、なにかしていますか?
ー生徒同士の交流はありますか?お友達はできましたか?
ネットで参加できる部活もいろいろあります。
文化祭や体育祭(ネット)なども行われていて楽しそうですが、息子は参加したことはありません。案内はたくさん届きます。
入学当初はクラス分けがあり担任制だったので、Slackで毎日のようにクラス交流があり、その中でゲームを通じて仲良くなった子も数人います。
個人的に通話やゲームをして仲良くしていた仲間とは、本校スクーリングでご対面。楽しく過ごせたようです。
部活だけじゃなく体育祭もネット!すごい時代だね。
娘も文化祭や体育祭は参加したことないです。
写真や動画を見ると楽しそうなんだけど、これも本人次第で、自由参加なところはいいよね。
ネッ友と会うのって ちょっと警戒しちゃうけど、同じ高校なら安心だし、ゲームで知り合った友達とやっと会えると思うと、スクーリングも楽しみになるね。
ースクーリングがない日はどんなふうに過ごしてますか?
ー入学して息子さんは変わりましたか?
レポートの期限近く以外は、好きに過ごしてアルバイトに行ってます。
期限近くなると、一日中学習動画を見てはレポートを進めているようです(笑)
「早く高校生になりたい」と言っていた息子は、解放された感が大きかったと思います。
「そりゃ、普通に高校生活送りたかったとも思うよ?」
そう言うことも時々あるし、その気持ちも痛いほどわかります。
それでも、自分なりに学習をこなし、アルバイトを頑張り、職場の方から認められている姿に成長を感じます。
S高、なんとなくは知っていましたが、こうやって実際に通っているお子さんの話を聞くとイメージがわきやすいですね。
通信制は自由な時間をうまく使えることがメリット。
アルバイトも頑張っていて、息子さんのとても充実してる姿が想像できました(*^^*)
「早く高校生になりたい」…いろんな想いがつまっている言葉ですね。
それまでの環境が合わなくて苦しかったからこその解放感。
通信制という新しい環境が転機となったんだね。
新しい選択肢を知り、視野が広がり、価値観が変わっていく。
それでも、子どもも親も葛藤しつつ、試行錯誤なんですよね。
今回は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
S高、N高については、もこもこころさんのブログにもっと詳しく書かれているよ
第二弾は現役通信制高校生に聞いてみました!
第三弾はオンライン通信制高校合同説明会主催 リクメディアCEOに聞いてみました!
第四弾は現役定時制高校生に聴いてみました!