不登校、ひきこもりがちの子「おうち時間」の有意義な過ごし方
不登校の子どもにとって、自宅に長くいる時間は心の充電期間でもあります。
心がすこしずつ回復してきて、何かを始めようとする時がきっと来ると思います。
この記事は不登校の経験があるライターさんに、不登校やコロナ禍で自宅に長くいる子どもたちへのメッセージを書いていただきました。
ここからはライターさんの執筆になります。
コロナ禍の今、自宅に長くいる時間をどう過ごすのか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
せっかくなので何かしたいと思っていても、なかなか行動に移すのは難しいものですよね。
それは、学校に行けないと悩み、不登校で自宅にずっといる子も同じです。
一番つらい想いをしているのは子ども自身だと思います。
そんな今だからこそ、自宅での時間を有意義に過ごすことに焦点をあててみませんか。
不登校やひきこもりで、社会に出られないことに、つい悩んでしまう人もいるかもしれません。
暗いニュースも多く、将来に不安な気持ちを持っている子どももいるのではないでしょうか。
自分を成長させる時間だと前向きに捉えるだけでも見え方が変わってくるはずです。
でも、具体的に自宅で何をするの?と思う方もいるかもしれません。
子どもが好きだと思える、やってみたいこと、興味があったことなど、どんなことでも まずは経験してみることが大切です。
最初に伝えたいのが、学校に行かない時間も楽しんでいいんです。
本人のやりたいと思う気持ちを大切にしましょう。
軽い気持ちで始めたことが、将来の仕事になっていたなんてことも珍しくないのです。
実際、コロナ禍で新しい趣味ができた大人も多くいますよ。
ましてや子ども、本来、好奇心を持っています。可能性がいっぱいあります。
もし、これをきっかけに変わりたい!と思っているのであれば、おうち時間がチャンスでもあるのです。
ここからはもう少し具体的な話をしますね。
例えば、好きなアニメや映画、動画を見るのも一つの方法です。
今は動画が気軽に見られる時代です。どんどん活用しましょう。
ジャンルはさまざまですし、視野を広げるためにも、普段見ないアニメに挑戦してみるのもいいですよ。
今流行りのアニメで見たことがないものがあれば、一度軽い気持ちで視聴してみると、意外な発見があるかもしれません。
キャラクターのセリフが心に響き、背中を押してくれたり、人生観が変わるなんてこともあります。
アニメキャラクターなどの推しができたらパワーとなります。
2021年「推し活」が流行語大賞にノミネートされましたよね。
不安な時こそ、年齢問わず、生きる力を与えてくれる存在は必要です。
また、本が好きな子は 好きな作者さんの本を読んでみるのもいいかもしれません。
外に出ることが可能なら、図書館や本屋さんに行ってみましょう。
歴史が好きな子は歴史漫画を読むと、日本史や世界史の勉強にもなりますよ。
今の歴史漫画はアニメキャラだったり、イラストも興味をもつように描かれています。
高価なカメラがなくてもスマホで簡単に撮影できます。
好きな写真を撮る。景色を撮影したり、ぬいぐるみが好きな子はぬいどりはどうでしょう。
家庭菜園をしながら、成長を記録するのも楽しいですね。
料理の動画を見て、実際に作ってみましょう。
夕飯を作ってみる。パンを焼く。スイーツを作る。
美味しいものを食べて、家族も喜んでくれたら嬉しいですよね。自己肯定感も上がります。
イラストを描いたり、ハンドメイドやDIYに挑戦してみるのもいいでしょう。
今は自宅で、自分の得意、スキルが手軽に販売できる時代です。ちょっとしたお小遣いにもなりますよ。
不用品を断捨離。フリマに挑戦は部屋も片付いてスッキリします。
ネットでのやりとりや梱包、発送は社会勉強となります。
筋トレ、自宅でできる運動もたくさんあります。コロナ禍で家トレグッズが話題となりました。
トランポリン、折り畳み鉄棒、ヨガボール、ステッパー、ゲームのリングフィットは人気が出ました。
トランポリンは発達障がいの子どもたちにも良いとされています
ポケモンGOやドラクエウォークなどのゲームは、外に出かけるきっかけにもなります。
ヨガや筋トレは身体だけではなくて、心の安定に、動くことで不安を軽減できます。
リラックスして好きな音楽を聴いたり、楽器を演奏するのもいいですね。
過去に習っていた楽器をもう一回チャレンジや、新しい楽器にトライしてみるのもいいでしょう。
楽器は苦手と思いこまず、学校では習わないような楽器に触れてみませんか。
個人的におすすめはウクレレ。ウクレレは癒しの音色と言われているんですよ。
親子で練習してみてはいかかでしょうか。
また、将来のために なにか始めたいと思うのであれば、資格の勉強をする時間にしてもいいのです。
国家資格などの難しいものではなく、好きなことや趣味の延長線上にあるような資格でも問題ありません。
ゲームの延長でプログラミング、韓国コスメやドラマが好きで 韓国語の勉強をするなど。
少し専門的に学ぶことで得られることもたくさんあります。
資格を取得することが自信にも繋がり、他にも挑戦してみたいと思うきっかけになるかもしれません。
まずは、些細なことでも成功した体験を積み重ねていくことが成長になります。
自宅にいることをネガティブに捉えてしまうのではなく、自分磨きのチャンスと考えてみるともっと楽しめるのではないでしょうか。
せっかくの時間をどう過ごすのかが、子どもの将来を決めることに繋がるのではないかなと思います。
親御さんにとっても、子どもと一緒に楽しんだり、会話のきっかけとなります。
子どもの得意なこと、新たな可能性を発見、引き出すチャンスかもしれません。