体験談|大人になって語る不登校の原因、燃え尽き(慢性疲労症候群)
募集した中で、個人的に とても参考になった体験談を個別で紹介します。
ご本人が親の世代となってから語った体験談です。高校入学から30年後ですね。
主治医が話していたこと。
ここまで頑張ってきて、もう頑張れない。
あの時はこうだったんだとわかるのは何年も先なんだよ。
そして、不登校の始まり、あの朝、娘が泣きわめいたパニックの様子を思い出しました。
似た部分を感じた体験談なので、感想も書きました。
現在は40代後半で子どもを持つ既婚女性です。
古い話で申し訳ないのですが、自身が高校生の時に不登校を経験した時のことと、その原因についてお話をします。
当人の経験談ということで参考になると幸いです。
頑張って受験勉強をして入学した あこがれの高校は、1週間ほどで行くのが嫌になり不登校になりました。
理由はとにかく勉強、雰囲気、人間関係の何もかもが無理だと感じてしまったことです。
「親になんと言えばいいのだろうか」と悩む余裕も全くなく、朝、布団の中で「学校に行けない」と言って 泣きわめいてパニックを起こしました。
親はショックを受けたと思いますが、私の精神状態がよっぽど悪そうに見えたのか、登校を強要することなくその日は休ませてくれました。
その後、私は精神科に連れて行かれ検査を受け、1年間休学することになりました。
薬も処方されていたのですが、自分が何かの病気なのかどうか、または病名があるのかということは教えてもらえませんでした。
不登校の原因は今思えば「燃え尽きたこと」だった気もします。
すでに、中学生の段階で学校生活や受験のストレスがいっぱいいっぱいで、入学して環境が変わったときに一気に疲労が出てきて燃え尽きてしまった感じです。
後で思えば、中学生の時に不登校になってもおかしくない感じだったので、その時にケアをしてもらえると嬉しかったと思っています。
この体験談を呼んだ感想書きます。
不登校に理解がある適応教室、塾、中学の進路指導の先生が、希望の高校に入ってすぐに不登校となる子も多いと話していました。
ゴールデンウィーク明けぐらいに行けなくなる子が多いんだと。
この体験談、受験の部分は違いますが状況が似ているんです。
不登校直前、テスト勉強も頑張っていました。最後はものすごく必死に。
本当に良い成績をとりました。
テストが終了した翌日の朝に、突然 学校に行けないとパニックを起こしました。
心が壊れた瞬間です。娘が別人のようになりました。
その前から、いろいろと無理がきていたんだと思います。今思えばわかるんです。
たくさんの理由、きっかけがあったと思いますが、最後はこの「燃え尽きたこと」だと思うんです。
疲れ切って心がからっぽになってしまった状態に見えました。
だから、教室に入れなくなったんですよね。怖くなった。
もっと早く心のケアをしていたら、気づいてあげていたらと後悔しました。
1年しっかりと休学された決断。今ほど、不登校も理解されておらず、通信制高校への転入等の選択肢も少なく、その決断をするのは勇気が必要だったのではないでしょうか。
ネット、SNSなどの情報もない時代です。親御さんは不安だったと思います。それぐらいの覚悟が必要なんだと思いました。
診断や検査について詳しく伝えてない点も同じです。子ども自身が受け入れられる心の状態じゃなくて説明できませんでした。
発達障がいはグレー、特性についても少しずつ話しています。不安障害なので、本人が過度に不安にならないようにしています。時間が経ち、少しずつ受け入れている段階です。
いつか こうやって自分自身に起きたことがわかって説明できるようになる。医師から 燃え尽きの件もそうですが、そんな話をされました。
同じような経験をされた方が、今は結婚し お子さんもいらっしゃる。娘もいつか、こうやって話せるときが来て、この方のように家庭が築けたらと思いました。
個人的に共感し、希望がもてる体験談でした。
他にも不登校を経験したご本人、ご家族、また、先生など関係者の方々の体験談を多く紹介しています。