『かがみの孤城』レビュー|不登校経験がある子、親、20人の以上感想

かがみの孤城の感想
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この記事は話題作『かがみの孤城』について書いています。
私自身の感想は控えめに、多くの方の感想を多視点で紹介しています。

(2023年8月28日現在、25人の感想を掲載しています。ご協力ありがとうございました)

そら

2024/2/9(金)地上波初放送。
日本テレビ『金曜ロードショー』21時~15分拡大。
(当事者や家族の感想を募集しています。メールから感想を送ってもらえたら嬉しいです)

記事内のリンクは一部広告を含みます

もくじ

『かがみの孤城』について

画像引用:映画 かがみの孤城 公式サイト

2022年12月に公開された映画が有名ですが、小説だけではなく、漫画化、舞台化、オーディオブックもあります。

小説・児童文庫

直木賞作家 辻村深月の作品で、2017年5月ポプラ社より刊行。
2018年には本屋大賞を受賞、累計160万部超えたベストセラー小説です。

ハードカバー版、文庫版(全2巻)

そら

Amazonのレビューは4,000件を超えています。

電子書籍でも読むことができます

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そら

不登校の子のお母さんのアンケート、読んで良かった本にも入っていましたね。

漫画(コミック)

小説が苦手な方は漫画が読みやすいですよ。
私は漫画版をeBookJapanで全5巻まとめて購入しました。

eBookJapanは 初回70%OFFクーポン6枚(1枚で全巻使えます)
最大5,000円まで60日有効。

オーディオブック

2019年11月に配信され、年末年始に聴きたいランキング1位となりました。
BGMもあり、小説や漫画とは違った臨場感があります。

私のような老眼世代は目を閉じ、想像しながら ゆっくりと聴くのもいいですね。
かがみの孤城のサンプルを聴いてみる>>

オーディオブック配信サービス – audiobook.jp
聴き放題プランを14日間無料で試すことができます。
(クーポンが発行される場合があり、延長で1ヶ月になります)

映画・VOD・Blu-ray・DVD

2022年12月、待望のアニメ映画『かがみの孤城』が公開されました。
映画の人気は高く、興行収入は10億円を突破。

第46回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞
アヌシー国際アニメーション映画祭に出品決定。

當真あみ、北村匠海、梶裕貴、宮崎あおい、芦田愛菜、麻生久美子さんなど、
豪華な声優陣も話題となりました。

オオカミさま役の芦田愛菜ちゃんは、この作品の大ファンだったそうです。
小説が刊行された頃、愛菜ちゃんは中学生ですね。

そら

ここからは孤城ロスの方に朗報です(*^^*)

2023年4月28日(金)~ U-NEXT独占先行配信しています。
31日間の無料トライアルがあります。
600ポイントプレゼントされるので最新作のドラマやコミックに使えます。

Blu-ray・DVDは2023年6月28日発売

『かがみの孤城』の対象年齢は?いくつからおすすめ?

子ども向けの児童文庫「キミノベル」もあります。

漢字にはふりがながついていて、挿絵(ポケモンカード公認イラストレーターの村山竜大さん)も豊富で小学生にも読みやすくなっています。

そら

上記の記事で、著者の辻村深月さんが、小学生のお子さんも多く読まれている。
子どもにこそ安心できる居場所となる本が必要と語っています。
特に不登校の子ども達には、図書館や本って特別な存在です。

小学校の学校司書をされている方からメッセージをいただいたので紹介します

『かがみの孤城』は中学生からと思われますが、自校で購入してみたら 小学高学年から充分読めています。
ハードカバー本がボロボロになるくらい 読まれました。
また、先生たちにも好評でした。

学校関係の賞も多く受賞しており、小中学生~高校生までおすすめです。

  • 第11回神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)
  • 埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2017
  • 熊本県学校図書館大賞2017

これから読む(観る)予定の方は、ここから先はネタバレ要素を含むので、ここで離脱してくださいね。
後で戻ってきてくださったら嬉しいです(*^^*)

『かがみの孤城』が伝えていること

「君を、ひとりにはしない。」
「きっと、“人生の宝物”になる。」

公式サイトに記載されているSTORYです

そこは、私の世界を変える入口でした――

学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。
ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。

さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。期限は約1年間。

戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。
互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。
そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――――

果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集められたのか?
それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?
すべての謎があきらかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける――

引用元:映画『かがみの孤城』公式サイト

学校を休む選択をした子を「自分にできなかった勇気をもった子」と表現しています。
学校に行っている子、表向きはうまくやっている子に対しても語っています。
この物語は、不登校の子ども達だけのメッセージではないんですよね。

下記の記事では、原恵一監督が映画化した想いを語っています。

「不登校でも大丈夫」
「大丈夫、大人になって」

子ども達にメッセージを送っています。

この「大丈夫」という言葉、一番かけてほしい言葉なんですよね。
それは、子どもだけではなくて親もです。

主人公はいじめから不登校となった中学生の女の子「こころ」です。
(不登校、いじめという言葉は使われていません。)

フリースクールに行こうとしても行けない。
居場所がなくなり、引きこもっているという設定です。

かがみの中の城が舞台(子ども達の居場所)で、謎が多く 伏線を回収していくファンタジーミステリーとなっています。
不登校というテーマが、こんな風に描かれているのは初ではないでしょうか。

娘は中学生で完全不登校となりました。
適応指導教室に通おうとしても行けませんでした。当時の状況と重なるんですね。

理解をしている、よりそっているつもり。でも、どうしても態度や表情に出てしまう。
繊細な子どもには伝わる。そのあたりもよく表現されています。

家でも心穏やかに休めているわけではない。居場所がない。
現実離れした設定なんですが、子どもの心理状態や親子のやり取りなど、リアルな描写も印象的です。

そら

娘の通信制高校で、夏休みの読書のおすすめとして紹介されていましたよ。

不登校の経験がある子ども、親の感想を紹介

ここからは、『かがみの孤城』の感想・レビュー(映画・小説・漫画)を紹介します。

子ども目線の感想

こちらのレビューは当サイトのライターさん執筆。
いじめから不登校、そして再登校。今は通信制高校生でライターとしても活躍しています。

いじめの描写がとてもリアルでありながら、映画が暗くなりすぎないようにあくまで演出の1つとして描かれていたのがとても良かったです。

少人数の友達と、リラックスした雰囲気のなかで つらい過去を話せていましたし、いじめの回想の後すぐに かがみの孤城の落ち着いたシーンに戻ることで柔らかい雰囲気が出ているなと思いました。

また、孤城は9時から5時までの間しかいてはならないというルールがありましたが、学校に行っていない子達が学校生活と同じルーティーンで過ごせることは、こころが発言していた「学校に行きたくないんじゃなくて、行けないんだ」という心の後ろめたさを解消している気がしました。

こころはもともと鍵を見つけたら、いじめの主犯の真田を「この世から存在を消す」という願いをもっていました。

もし、こころが一番早く鍵の場所を見つけるほど頭脳明晰で復讐心をいつまでもメラメラと燃やしていたら、「邪魔な人間は消す」という歪んだ精神を持ち合わせてしまい、自分が真田のようになってしまっていたかもしれません。

こころは鍵を必死に見つけようとも、鍵に全く興味を示さず孤城でみんなとワイワイ過ごす訳でも無く、何となくの日々を過ごしていました。

鍵が見つかったらいいな、願いが叶ったらいいなとずっと受け身の精神があるなと思いましたが、アキ達と親睦を深めて心を休めたり、東条さんとちゃんと話し合ったりして、少しずつ自分から行動していくようになり、前向きになっていくのは見ていて気持ちが良かったです。

個人的に、真田はすごくどこにでもいる女子だなと思いました。私をいじめた子も、全く同じような手法で、同じような理由で私をいじめました。家に来ることはさすがにありませんでしたが、集団でつめよられて被害者ぶられることは何度かありました。

真田とは結局クラスを離してもらうだけで、直接罰が下ることはありませんでしたが、すごくリアルだなと思います。人生はそううまくいかないところが複雑な気持ちになります。

ですが、こころちゃんには理不尽にも負けずにリオンと幸せになってほしいなと思いました。

いじめられた時の気持ちから 少しずつ自分と向き合っていく気持ちまで描写された、とても面白い映画でした。

個人的にはもっとキャラを深掘りしてほしいので、アニメ全12話で放送してほしいぐらいです。
未来で全員にまた出会ってほしいです。

いじめに悩んでいる子にメッセージも書いてもらいました。

親目線の感想

小説を読んで、映画も見ました。どちらも素晴らしいです。
映画のエンディング がすごく泣けます。

映画の公開前で宣伝の流れたシーン。
こころが顔色悪く部屋から降りてきて キッチンでお母さんと話すところ 学校に欠席連絡するわねと お母さんの言い方が 凄く冷たくて怒りを含んでいて…
あぁ、もしかして私も子どもにこんな酷い言い方してたかもしれないと思ったら涙が出てしまいました。

たくさんのお母さんが こんなふうに言ってるに違いない。
まだ不登校の理由が分からない時点では仕方ないことだけど。


誰だって普通にありうる事だけど、 たくさんの子どもたちが家庭内でも傷ついているんだと思うと、またつらい気持ちになりました。

だから、この映画を見て、皆さんに他にもいろいろな事を気がついてほしいと思いました(小説・映画)

自分の娘とダブらせながら 読み進め結構な厚さの本だったのにあっという間に読み切ってしまいました。
物語性もありつつ不登校というものに対しての心理的な描写が すばらしかったです。
不登校に関係ない人の目にも届いてほしい。そんな物語です(小説)

我が家は息子が不登校。

こころのお母さんの少しずつ変わっていく心情が一つ一つ痛いほどわかり、とても共感できる作品でした。

そして、子どもたちにとって心から信じられる仲間がいる事は親では助けてあげられない事も乗り越えられるほどのパワーになるという事も改めて感じました。

それと同時に息子の現実を思うと、こんな事が息子にも起こり仲間とともに分かりあえたら救われるのにという寂しさを感じてしまいました。

それだけリアルに惹き込まれるものだったという事。
前に進むこころ達のように息子にもそんな未来がくると信じようと思わせてくれる作品でした(映画)

親子で一緒に映画を観た感想

小説は読んでいなかったのですが、映画が良くて不登校の娘と2回観ました。
本編はもちろん良かったのですが、特別映像の最後に出た
「大丈夫、大人になって」と言う言葉に嗚咽が漏れました。

まさに不安の根底。私や娘に刺さりました(映画)

20人以上の感想を紹介(不登校とは関係ない立場の方)

この作品は、不登校とは関係のない立場にいる方々も不登校の子ども達のことを考えるきっかけになったと思います。

そこで、関係ない立場の方にも感想を聞いてみました。
(当サイトで募集した、オリジナルのレビューです)

友達にオススメされて見に行ったら最高でした。
久々に映画を見て感動しました。
学生時代いじめられていたり、うまくいかなかった経験がある方は突き刺さるものがあると思います。
だんだんと中盤から秘密が明らかになり繋がっていくところはとてもワクワクしましたし、鳥肌が止まりませんでした。
特にラストは怒涛の展開で涙が止まりませんでした。
つらくても生きていく、みんな助け合って生きているんだと思いました。
最近見た映画で1番素晴らしかったです(映画)

私も子どもがいるし、仕事もしているので、同じような状況にならないとは言えないなと思いました。
他人事ではないですし、少なくとも、私は自分と自分の子どもに重ねて読んでしまいました。
もし、自分の子どもが不登校になったら仕事がどんなに忙しくても休みをとって、ちゃんと子どもに向き合って、気持ちを聞いて一緒にどうしたら良いか考えてあげられるだろうか、と考えさせられました。
物語としては、少し問題を抱えている子ども達がお互い刺激となって問題解決の一歩を踏み出したり、と成長していくところが読みごたえがありました(小説)

映画館で予告を目にして、原作も良さそうだったので試しに見に行きました。
過剰な演出も少なく、ストーリーもとてもシンプルで、スッキリとした印象を受けました。
作画はとてもしっかりと作られているので、映像美はとても評価が高く感じられました。
大まかなストーリーに、いじめ問題や将来への不安など、この年代の子どもたちがリアル抱える問題があります。
助け合う事の大切さが必要だと考えさせられました。

今のこの不安定な時代には、助け合う心を大切にする、この作品がマッチしてるのかもしれません(映画)

やはり文字で見るのと映像で見るのでは、キャラクターへの思入れが全然違います。
あらためてメッセージ性の高い作品かな?と思いました。
人間の心変わりや深層心理の見せ方が上手く、気付いたらこの世界観にどっぷりとハマっていました。
とくに、後半にかけてのエピローグは、心がギュッと締め付けられるほど切なくて、感涙しない人っているの?そのくらい終盤の見せ方は最高でした。
映像でみるとさらに違った角度からの心が垣間見れるので、書籍しか読んでいない人に見て欲しいです(小説・映画)

孤城は援軍の来ない城。
こころはクラスで仲間外れにされ、助ける者もいない。
孤城なんだなと思うと悲しい気持ちになった。
小学生の頃は普通に学校に通っていたのに、中学校でクラスや生徒数がふえてから不登校の話が出てくる。
入学して最初の4月しか通えない、転入生の東条さんと普通に接していたのに性格の悪い連中に吹き込まれ離れてしまった。
家が近いだけでプリントを届けてくるのもつらくなる。
悪い連中にトイレの中でのぞき見されるのは異常。
腹立たしくなってしまった。
これでは不登校になってしまうのではないか。こころは悪くない(小説)

『かがみの孤城』は、不登校に悩む子どもたちが、同じ境遇の仲間たちと出会い、共に自分たちの居場所を見つけるまでを描いた感動的な映画です。
作品には、社会的に孤立しやすい不登校生たちが、自分たちと同じように苦しむ仲間を見つけ、互いに支え合いながら成長していく姿が描かれています。
また、人との繋がりやコミュニケーションの大切さが、この作品を通じて強く訴えられます。
特に、主人公が母親に対して抱く葛藤や、友人たちと共に踏み出した一歩が胸に迫りました。
不登校については、それぞれの事情があることが伝えられており、同時に、周囲の理解や支援が大切であることも示されています。

『かがみの孤城』は、様々な人間模様が描かれた感動的な映画で、視聴後には、自分自身や周囲の人々と向き合い、より深い思考を促す作品だと感じました(映画)

漫画でなんとなく絵が気になって読み始めました。
ある日、突然鏡の中に入ってしまった少年少女が、鏡の中のお城に住むお面をかぶったオオカミさまという少女に、何でも願いが叶う部屋への鍵を見つけるように言われました。
少年少女はそれぞれに問題を抱えていて、お城の中で自由に過ごすうちにお互いを知るようになります。
ありそうな設定ですが、テンポよく、よく練りこまれたストーリーは大変面白く、途中からは登場人物の共通点が何なのかばかり想像していて、もしかして遠い昔の知り合い?実はであったことがない親戚?なんて思いながら、最後は切なさに大泣きして終わりました。
一番願いを叶えたかったのは一体誰だったのか…是非読んで欲しい漫画です。
昨年映画になると聞いた時は、ああ、やっぱりね、と思う程、よくできたストーリーです(漫画)

私は40代母親です。登場人物たちは、我が子よりももう少し下で、主人公たちに感情移入するより母親目線で読みました。
ひと口に不登校とは言っても理由は様々で、力になってあげたいと思っても、その子その子に応じた手助けがいるのだと痛感しました。
親が助けてあげられるとは限らず、いろいろな大人や友達との関わりを大事にしたいと感じます。
物語のミステリー要素に関しては、私世代は読むとあちらこちらに散らばる違和感から、登場人物たちの置かれている状況の違いに気付き、かなり早い段階で謎が解けてしまいます。
かがみの孤城を心から純粋に楽しめるのは、主人公たちと同世代の10代の読者かなと思います。しかし、母親世代も中盤からのめり込んで一気に読めた作品でした(小説)

あまりにも高評価が多いので、どんなものかと原作知識なくフラッと観に行きましたが面白かったですし、世間の評価に納得しました。
とくに社会描写がリアルだと思いましたし、色々と考えさせられる内容で道徳的な要素がたくさんあり、今の時代にマッチしている作品だと思います。
現実で起こりうる事と、SF的な要素が混じり合い、伏線の数々が終盤にかけて徐々に描写や台詞で回収されていくのが気持ち良くスッキリし、映画を見終わってもモヤモヤ感がなかったのが良かったです(映画)

正直ここまで感受性が豊かになるとは思っていなかったですし、ミステリー要素はもちろん恋愛やファンタジー、更には学生時代を思い出したりなど、本当に懐かしい気持ちにもなれ感動しました。
また、中盤からラストにかけてはとにかく演出が素晴らしかったですし、どんどん気持ちが高ぶっていく展開の連続だったので、恥ずかしながら映画館で号泣してしまいました。
様々な要素が一つにまとまっているような作品だったので、観る時の気分によって感じ方が変わりそうでしたし、定期的にまた観たくなる作品で非常に良かったです(映画)

この作品との出会いは、図書館館に貼られたポスターでした。
孤城に吸い込まれていくような少年少女達が描かれていました。読んでから見るか、見てから読むか、悩みましたが、本が貸し出し中だったので、先に映画を観ることにしました。
お金を出して観る価値がある映画だと思いました。
色んな人生を背負っている登場人物のミラーワールドでの大冒険。
学校に行けた人も行けなかった人も観てほしい作品です。
原作も読んで映画との違いを楽しむのも良いと思います(小説・映画)

作者の辻村深月氏は、『冷たい校舎の時は止まる』で知ることとなった。
以降、同作者の作品はほとんど読破している。
本作も相変わらず、世界観に引き込むのが上手い。
ファンタジー要素たっぷりなようで、妙にリアルである。
また、個人的には、『冷たい校舎の時は止まる』を連想させるような設定には、辻村氏ファンとしてはうれしいところであった。
終盤に向けての伏線回収は見事としか言えず、ここ数年で読んだ小説の中では間違いなくトップ3に入る作品(小説)

原作を読んだ方からは、ストーリーを省略しすぎとの声があるらしいが、自分は原作を知らないのでその省略が良いテンポになっていた。
さりげなく伏線を貼り、あざやかに伏線を回収するのがとても心地よく感じた。
なにより作品の映像美が、作品世界にぐっと引き込んでくれていた。
不登校というものにもまた考えさせられた。
現代的なテーマを、軽やかなドラマに仕立て、皆さんを感動させたのはすごいと思う。

また機会があれば見に行きたい作品だと思った(映画)

小説とは所々違う部分だったり、削られているシーンはあったが、小説とストーリーはほぼ変わらなかった。
作画がとても綺麗で、とても細かい所まで描かれていた。
キャラクターが実際に動いている様子が目に見えることで、よりキャラクターの成長や感情が伝わった。
こころが学校に行けなくなった理由について触れられるシーンは、緊迫感がすごく、映画館で大きな画面や音を見るからこそ その時のこころに深く感情移入する事ができた(映画)

本屋大賞にも選ばれた作品ですが原作を読んでない方でも大丈夫な映画。
ファンタジー色がありますが、物語が現実で起こりうること、社会描写がリアルだと思いました。
道徳的な要素がたくさんで、色々と考えさせられる内容でした。
数々の伏線が物語の終盤にかけて徐々に描写やセリフで回収されていくのが気持ち良いし感動しました。
また、多くの人が登場人物の誰かに当てはまると思います。
この時代だからこそ映画をみてもらいたい作品だと思いました
(映画)

「今、自分がいるところと違うところに行きたい」
「今、自分の周りにいる人たちと違う人たちに会いたい」
『かがみの孤城』は、子どもの頃ときどき感じたこういった憧れや切ない気持ちを思い出させてくれる小説でした。

子どもには子どもなりの悩みや厭世観(おおげさ)があって、魔法のようにどこかへ自分を連れ去ってほしいと思うことがあります。
『かがみの孤城』では、主人公がまさにそのような体験をするのですが、不思議な孤城での経験が単に現実逃避になるのではなく、そこでの経験がやがてリアルの世界とリンクしていく過程が熱くて印象的でした。
大人になってから読んだのでちょっと冷めた目線で読んでしまった面もあります。
不登校ではなかったですが、中学校という環境に息苦しさを感じていた子どもの頃に読んだらもっとのめり込んでいただろうなと思う本でした(小説)

私は、書籍で出版された年に読んだのですが、その年で1番面白いと思った本でした。本屋大賞受賞納得です!
いろいろな伏線が散りばめられてたことにも全然気づきませんでした!
私も学生時代は些細な事を気にして悩んで落ち込んでいたなと思い出させてくれた本です。
もし、自分の子どもが、学校に行きたくないとか、不登校にまつわるような、思春期ならではの悩みができたとしたら、絶対に読ませたい本だなと思いました。

まだ映画とかは観ていないので、時間を作って観たいなと思います(小説)

特に中学生におすすめしたい書籍です!
思春期には誰もが孤独を感じたり、「ここではないどこかへ行きたい」という思いを抱いたりすることがあるのではないでしょうか。
そんな人は、主人公に感情移入して、かがみの孤城での大冒険ができるでしょう。
また、主人公の「こころ」以外にも、7人がかがみの弧城には集められているので、必ず共感する人物がいるはずです。
読み終わった時には、心が軽くなっていること間違いなしのおすすめ本です
(小説)

辻村深月先生の作品が好きでよく読んでいます。
登場人物の心情や、思春期ならではの葛藤や苦しみが細く描かれていて、自分の当時の気持ちがぶわっと蘇るようで胸がぎゅーっとなりました。
誰しも、登場人物の誰かには多少なりと共感できるところがあるのではと思います。
重めのテーマを扱っていますが、ファンタジー要素がメインとなっており物語として楽しみやすくなっています。
つらいだけではなく、みんなに救いがあり暖かい気持ちになれるお話でした。一気読みをおすすめします(小説)

コマーシャルや宣伝に目がとまり映画を見に行きました。
結論から言うと、最後まで楽しめるストーリーで、学生はもちろん、大人が見ても考え深い内容だと思います。
一人一人のキャラクターの背景も描かれていますが、どのキャラクターもそれぞれ悩みを抱えている。
しかし、その悩みはどの世代でもある「いじめ」や「家庭環境」が子ども達を苦しめている。
そんな苦しみを乗り越えるために大切なことは何か?
子ども達の思考は無限に答えを生み出すだけではなく、前に進めること。
やり直しがきくこと。

“あなは1人じゃない、あなたを想う人はいる。
だから一緒に一歩づつ進もう。”
そんな言葉で訴えている映画にも思いました。

展開も最後に納得できる内容で、夢中になって見てました。
もちろん涙あり、笑いありで、小説なら一気に見てしまう内容ではないでしょうか(映画)

まとめ

著者は、ほんとうに子どもの心を理解しており、子ども達の繊細な心理をリアルかつ丁寧に描き、メッセージを伝えています。

同じような経験をした子、そして 私のような不登校の子の親、生きづらさを抱えている人、それぞれが考えさせられる内容です。

また、子どもが大人になってからなど、時間の経過とともに違う視点で読むこともできる作品だと思いました。

そら

不登校とは関係ない方も 是非 一度読んでいただきたい(観ていただきたい)です。
きっと、心に響く部分がどんな人にもあると思います。

31日間の無料トライアルで観れます。
600ポイントプレゼントされるので最新作のドラマやコミックに使えます。
見逃した方、もう一度観たい方はチャンスです。

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