修学旅行返金分で推しグッズを買った話|お金を使う喜びと稼ぐ大切さ
中2の3学期から卒業まで不登校だった娘は修学旅行に行っていません。
行きたくても行けませんでした。ぎりぎりまで悩みました。
この記事は不登校と修学旅行について書きます。
なお、不登校でも修学旅行には参加できた子もいます。
子どもによって違います。下記の記事では参加した思い出を語ってもらいました。
今はオンラインのフリースクールもあり、イベントで修学旅行がある場合もあります
意義、思い出づくりに必要?
コロナ禍で修学旅行の意義について議論されました。その時に読んだ記事です。
修学旅行は行事の中で一番の大きなイベントです。思い出づくりですね。
多くの子は楽しみにし、多くの親は行かせてあげたいと望んだことでしょう。
でも、悩んだ子、行きたくても行けない子もいます。
この記事に生徒の不参加の理由の表がありました。
多くは不登校の子ですね。そして、経済的な理由の子もいます。
修学旅行は高額です。公立中学ですが、負担は50000円ぐらいでした。
準備やお土産の費用などを含めたら、もっとかかります。
行きたくても行けない子がいます。
行った子の中にも良い思い出がない子もいます。
グループを作るときに困る子もいる。
集団が苦手、乗り物、入浴、就寝、何かで悩んでいる子もいる。
みんなが参加する。行ってあたりまえ。
だから、そこに参加できない子は余計に苦しむ。
あたりまえに参加しなきゃいけないものではなく、行事も通信制高校のように選択、希望制でもいいのではないでしょうか。
不参加の選択をするまで
娘の場合は行きたがっていました。
配慮があり、3年で仲の良い子を一緒のクラスにしてくれました。
だからこそ、学校に復帰しようとしたし、修学旅行も行きたがった。
担任も前向きに考えてくださいと娘や私に話していた。
でも、不安が強くて新幹線等の交通機関を使えない状況でした。
(1年経った今も、まだ旅行は難しいです。限られた場所と交通機関のみです)
諦めるしかなかった。医師にも難しいと言われました。
中2の野外活動(合宿)ではできたことです。1年ちょっとでこうなってしまうんです。
子ども自身も自分に起きていることが簡単に受け入れられません。
心では行きたいけど、どうしようもない。泣いて、家族にもあたり、つらい時期でした。
他の行事のように、当日やっぱり行けないじゃすまないんですよね。
参加できなければ、みんなに迷惑をかけたと思う。
家族に金銭的負担を申し訳なく思う。落ち込み、自分を責める。
キャンセル料が発生しない前日の夕方、欠席を決めて同意書を提出しました。
1ヶ月前であれば全額返金されました。
不登校の子の選択肢|一部参加や同伴(親の同行)
決める前に養護教諭に相談しました。
娘と同じような子たちをたくさん見てきたので詳しいです。
そんな子たちは修学旅行をどうしたのか参考に知りたかった。
不登校の原因やパターンによる。全行程問題なく参加できる子もいる。
親が同行し、近くに宿をとって一緒に泊まり、日中だけみんなと行動する。
1日だけ、例えばテーマパークだけ参加する子もいる。
もしくは、参加してみて難しくなったら一緒に帰る。
娘の場合は難しいパターンだと思うとも言われました。
この中で、日帰りでテーマパークだけ合流なら行けるかもしれないと思いました。
往復は車で行く。いつもの友達とグループ行動ならできるかもしれない。
娘にその話を伝えましたが、その選択肢はないと言われました。
周りの視線を人一倍気にする。迷惑をかけたくない。特別は嫌。
それに0、100思想の子です。中途半端な参加は望みませんでした。
返金されたお金の使い道|使う喜びと稼ぐこと
養護教諭に、修学旅行よりも先のことを考えた方がいいと言われました。
私もそう思いました。2泊3日よりも、その先の方がずっと大切。
こんなに悩み苦しんでまで行くものじゃない。
かわりに、家族旅行も考えたけど友達とがいいと言われた(;’∀’)コロナ禍で行けないしね。
それで「好きなものを買おう」と言いました(ゲーム課金以外)
主人には、そうやって甘やかすからだと言われたけどね。
少しでも楽しい思い出に変えようと思いました。
もう1つは、お金を使う経験をさせたかった。
生きていても楽しみがないとひきこもりました。
お金を使って欲しいものを手に入れるって嬉しいですよね。
生きていくには物欲って大事なんです。
で、娘の欲しいものは、好きなキャラ、推しのグッズでした(*^^*)
たくさんお迎えしましたよ。結果、オタク部屋になりました。
え?そんなものに…と最初は思いました。
その後、影響されて、私も推しグッズを買うようになりました(笑)
癒されるし元気になるよね。年齢関係なく(*^^*)
欲しいものを買うために電車、地下鉄に乗れるようになりました。
都会にあるアニメイトも行けるようになりました。
レジに並び、一人で会計もできるようになりました。
推しグッズを買いたい気持ちが不安に勝った。
でもね、好きなだけ買ったら、いつかはお金はなくなる。
工夫しないといけない。自分で稼げば、また買えるよと話した。
使わなくなったものや推し以外(はずれたグッズ)をフリマで売るようになった。
次に、推しを飾るハンドメイド作品を見て、自分も作ってみたいと言った。
こんな風にいつかオーダーをとるのが夢だって。
材料を買うために、出かける場所がどんどん増えました。
自分で作り方を調べて夢中でやっていました。
その後、オーダー販売を始めました。夢が叶いました。
1件の取引が5,000円以上になることも。中学生にしては大きな収益です。
それだけの価値があるってことですね。
自分で稼いだお金で好きなグッズを買っています。
娘の作品を購入、SNSに写真をアップし、喜んでくださっているのを見ると本当に嬉しいです。
写真を主人に見せて二人で喜んでいます。
ただただ、落ち込んで泣いてばかりいる娘に笑って欲しかった。
だから、周りがなんて言おうと好きなことをさせた。
「好き」って、ものすごいパワーとなる。
尊いお金の使い方だったと思います。
ほんと、推し活ってお金がかかるんだよね~(;’∀’)