\出席扱いや学習評価のサポートあり/
通信制運営の中等部、フリースクールの違い|2022年度費用を比較

オープンキャンパスは無料で参加できます。
もっと本格的なプレスクールは、体験までは無料ですが、その後は有料となる場合もあります。
さらに、最近は通信制高校やサポート校が運営するフリースクールが増えてきました。

この記事では通信制高校やサポート校が運営するフリースクールについて書いています。
2022/4発売の最新版。全国545のフリースクール等の施設を紹介




通信制高校の中等部?フリースクールと何が違う?
フリースクールは学校ではなく、学校に行けなくなった子の居場所となる支援機関です。
市の教育支援センターや適応指導教室の民間版ですね。



学校長の判断となりますが出席扱いにできます。
ICT教材の出席扱い、実例を紹介しています。


高校の中等部と聞くと、新しい選択肢として学校の扱いのような気がしますが学校ではありません。
全日制高校から通信制高校に転校するときは籍が移ります。
通信制高校の中等部は、今までの小中学校に在籍したまま通います。
民間のフリースクールと同じです。


民間のフリースクールとの違いは、母体が通信制高校ということです。
中高一貫校のように進学がスムーズにでき、準備期間のような位置づけです。
義務教育が終了したら、通信制高校のように一気に選択肢が広がります。
でも、それまでの間の居場所がない子達が多い。



進路・受験の心配がなくなるだけではなく、プラス不登校の子の支援でもあります。
資料請求は通信制高校と同じです。一緒に資料が届きます。
資料請求の方法について
教育支援センター(適応指導教室)、民間のフリースクールの目標と費用
自治体の教育支援センター(適応指導教室)は無料です。
市町村の教育委員会が運営しています。
スタッフには小中学校の先生がいて、勉強したり、イベントも定期的にしています。
在籍する小中学校と一番連携していますが、なかなか活用ができていない子が多いのが現状ですね。



娘も適応指導教室に相談に行きましたが、結局通えませんでした。
ただ、相談には乗ってもらえて、その点は良かったと思います。不登校の子ども達と多く接しているので理解があります。
公的な支援がないと、長く通うには負担が大きくなります。
一部、支援のある自治体があります。



復学までの一時的じゃないの?



適応教室の先生が、ここで卒業してもいいんですと言っていました。
学校が合わない、休養が必要な子、別の方法が合っている子がいると国が認めています。
フリースクールも同様です。新たな居場所としての位置づけです。
通信制高校やサポート校が運営するフリースクール、中等部の費用
選択肢が増えるのはいいことですが、気になるのが費用です。
高校のパンフレットを請求した時に一緒に中等部の案内や願書が入っていました。
通信制高校の資料請求は中3対象だけではありません。
合同説明会に参加してもパンフレットは置いてあります。中3じゃなくても参加できます。


参考に特徴と費用を紹介します(2022年3月現在)
星槎SEISAの中学校、フリースクール
星槎グループ、星槎国際高等学校が通信制高校です。
私立中学校が3つあります。ここは、不登校特例校(文部科学省に認可された中学校)です。
星槎中学校(神奈川)、星槎名古屋中学校、星槎もみじ中学校(北海道)
(小学生~中学生対象のフリースクールも併設されていますが、適応指導教室として認可されています)
入学するには学力試験、面接があります。私立中学、中高一貫校の感覚ですね。
入学金200,000円、授業料など合わせて約800,000かかります。
フリースクールの費用例です(星槎フリースクール横浜かもい)
年会費18,000円
授業料+設備費 週1 11,000円+3,000円。週5になると51,000円+15,000円。
八洲学園高等学校 中等部
広域通信制高校なんですが、関西と関東にキャンパスがあります。
中等部があり、登校支援フリースクールとなっています。
中学校への復帰と八洲学園高等学校への進学を目標としています。
珍しいのが私立の通信制高校が母体なんですが、入学金、授業料が無料なんです。
ボランティアではなく、高校の教員資格をもった先生が指導しています。
教材費5,000円のみ。とても良心的です。



気になる点、中学校への復帰が目標となっています。
N中等部
2019年4月~N中等部が開校されました。まだまだ新しいです。選択肢がこうやって増えてきています。
ネットコース
入学金22,000円、設備管理費10,000円
1期(年間12期)が40,700円。
通学コース
入学金110,000円。週5日だと1期73,700円。
別途、MacBook Air(約12万円)の購入も。



ネットコースなら、家から出ることができない子も大丈夫ですね。SlackやZoomにも慣れます。
でも、PCの購入は大きな出費です。


クラスジャパンについて
小中学生のネットスクールです。
ここは通信制高校が経営しているのではありません。
ですが、N高と関係あるので少し触れますね。
N高の立役者である中島武氏が理事長です。
入学金11,000円、月額利用料が27,500円。



N中等部よりは安いですね。スマホが使えるのは大きい。
兄弟姉妹割引、大阪市は塾代助成割引が利用できます。
飛鳥未来中等部初等部
飛鳥未来高校(飛鳥未来きずな高校)の運営。中等部だけでなく初等部もあります。
小学4年生~中学3年生対象です。名古屋と大阪は中等部のみです。
札幌、仙台、お茶の水、立川、名古屋、大阪、神戸にキャンパスがあります。
2021年4月にフリースクールから名称変更しています。
入学金50,000円、ネットコース15,000円
週2日30,000円、週5日52,000円~62,000円。
三幸学園グループで医療、美容、福祉、製菓などの専門学校との連携があるのがメリット。



将来、専門学校の道を考えている子にはいいかも。
KTCおおぞら高等学院中学生サポートコース「くれしぇんど」
サポート校の準備講座として開講。登校と在宅オンラインコースがあります。
在校生のインタビューが掲載されています↓


「くれしぇんど」の受講費用は公開されていなかったのですが1ヶ月の体験期間は無料です。
おおぞらみらいスクール
KTCおおぞら高等学院が作った中学生向けのスクール。無料体験もあります。
開講キャンパス(大宮、川越、秋葉原、横浜、立川、町田、名古屋、梅田、広島、九大学研都市)
登校型月3回(土曜日)1回2時間の登校
自宅学習サポート週2回(1回30分)
月額33,000円。
教材にすらら、教育版レゴ使用。
プログラミング講座、ダンス、ヘアメイク、声優の体験型授業などがあります。
KTCおおぞら高等学校の先輩達と交流ができます。
利用教材のすららはゲーム感覚のデジタル教材で、出席扱いにできると不登校の子に注目されています。


トライ式高等学院中等部
個別指導で自宅、通学と選ぶことができます。高等学院の行事にも参加可能。
入学金50,000円、行事運営費10,000円。
サポート費 半期5,000円、全期10,000円。
月4回60分24,000円、8回48,000円、12回72,000円、16回96,000円、20回120,000円
勉強面とメンタル面の両方の不安をマンツーマンで取り除いてくれます。
中学で通学が難しい子をサポート校(高校)への通学、さらには大学進学へと導くコース。



個別指導でサポート面がしっかりとしている分、回数が増えると費用はそれなりにかかってきますね。
学研のサポート校WILL学園中等部
在宅コース、先生が自宅に訪問する在宅授業もあります。
個別指導、保護者との面談、親子ともサポートし、少しずつ登校に慣らし、楽しい通学を目指す。
キャンパス(高田馬場、立川、横浜、さいたま、名古屋、大阪梅田、神戸三田)
入学金22,000円
指導料月額
総合コース40,000円(週5日通学、自由登校1日)
選択コース30,000円(週3日通学、自由登校1日)
10時~15時、自由登校日は12時~15時。
その他|ルネ高、星槎国際、第一学院
下記のフリースクールは費用が公開されていません。



2020年10月開校のeスポーツやプログラミングコースのルネ中等部。
東京、大阪、横浜にキャンパスがあり、体験会があります。



星槎国際高等学校も中等部(フリースクール)があります。
星槎プラチナフリースクールなど全国にあります。



第一学院高等学校を経営する㈱ウィザスの第一学院中等部。
全国にキャンパスがあります。
中等部、第一学院高等学校とも「すらら」を利用しています。


通信制高校よりも高い?それだけのメリットがある?
通信制高校は授業料が就学支援金で減額されるから安くなります。
なので、同じ高校と中等部を比較しても高いですね。
口コミを見ると高いという声がやはり多くあります。
でも、それだけの価値があると言う声も多い。
親が待ち望んだシステムなんですよね。
私も、こんな居場所が欲しいと思ってきました。
不登校の子にとっては居場所ができ、親としても進学の心配がなくなる。
受験、進路決定までの悩む時間もなくなります。
中学とのやり取りでストレスを感じることもありません。
通学コースなら、同じキャンパスで、そのまま高校に進学できるので安心です。
在校生や先生との交流、仲間、友達ができたら一緒に進学できます。
勉強面のフォローもあり、ついていけるんだろうかという心配がない。
サポート校であれば、大学受験を先取りして、塾や通信教材の費用も兼ねている。
専門コースは、将来の夢、やりたいことにつながる。
カウンセラーさんもいてメンタルケアもしてくれます。
小中学校で不登校となり、ひきこもった子どもが外に出て、家族以外の人と交流する。
子どもも学校に行っていないという罪悪感から解放されます。出席扱いにもなる。
今、ひきこもってる子に対して、マンツーマン、訪問在宅授業のコースまである。
そこから対応してくれるんですよね。



そう思えば高くない?



ひきこもりの娘を見てきたから、全部の悩みが解決するなら高くない。
特に「くれしぇんど」の在校生のインタビュー記事を読んだ時に思いました。
同じように外に出ることが怖かった子がここまで変わるんだって。希望だよね。
フリースクール併設の通信制高校が増えることによって気になること
通信制高校の定員はネットコースであれば無限な気がします。
年に数回の合宿タイプのスクーリングであれば対応できる。
でも、通学コースは教室も教員も限られています。だから定員の枠があります。
合同説明会で、人気のある通学コースや専門コースは早めに埋まってしまうと言われました。
そうなると中等部から通っている子が有利となります。



お金がかかるね・・・。。



確実に選択肢、居場所が増えてきています。
でも、経済的な面で諦めないといけないのは残念。
もうちょっと安くなると嬉しいね。
当ブログでは100人以上の不登校を経験した本人、家族、関係者の体験談を紹介しています

